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TIVONA通信


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    TIVONA通信第46号

    TIVONA通信第46号





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    TIVONA通信第47号

    TIVONA通信第47号





    「TIVONAの会」って何ですか?<?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" >

     

    昨年11月末におこなわれたつくば市々制20周年記念式典で、TIVNONAの会は、これまで行ってきた国際交流活動への貢献が評価され表彰を受けました。ここに、あらためてTIVONAの会の活動にこれまで関与されてきたすべての皆様方のご協力にたいして感謝の意を表するとともに、15年にわたって日本語教室を続けてこられた財団の日本語関係者の皆様にも敬意を表する次第です。

    教室15周年を迎えるとともに表彰を受けたことは、TIVONAの会のこれまでの活動を振り返り、これからどのような方向を目指すべきなのか、改めて考えてみるいい機会を提供してくれているのではないでしょうか。今後、つくばを含めた日本の社会で、外国人との接点が増えることは間違いないでしょうし、我々が現在行っている活動の重要性も、ますます大きくなるものと予想されます。TIVONAの会も単に齢をかさねるだけでなく、時代や社会環境の変化とともに変わっていく必要があるのでしょうが、社会のニーズに応えるために何をどのように考え実行してゆくべきなのかは、我々にとって大きな課題であります。2月に行われました加納先生によるご講演にもそのヒントは含まれているように思いますし、また、それ以外の新しい方向があってもいいのではないかと思います。会のメンバーの皆様とともに議論の輪を拡げていきたいと考えています。

    また、TIVONAの会は、私を含む多くの皆様がボランティアの日本語講師として、日本語教育の入り口に立った最初の場所であり、多くのことを学んだところでもあります。その原点は、ボランティアとしての活動を通して国際交流を図ろうということであったはずです。TIVONAの会はその原点を共有する人達の集まりであり、会や参加メンバーの活動がこれからどのように展開されようとも忘れてはいけない原点がそこにあるはずです。メンバーの皆様にはこの原点を大事にしていただきたいし、何時でも誰でもそこに戻ることのできる拠点としてTIVONAの会が生き続けることができることを願っております。言い古された言葉ではありますが、「初心を忘るべからず」は我々にとっても大切な言葉であり、いまは「初心」は何だったのかを思い返してみるいい機会だと思います。      (08年3月 清水 晃)

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    日本の家庭料理教室に参加して

     

    10月27日に小野川公民館の調理室で日本の家庭料理教室が開催されました。長年主婦として毎日料理を作っているので、こんなときに何かお手伝いできるかなと思い参加させていただきました。前日、講師の松井先生にお会いし、メニューなどの打ち合わせや材料の検討をした後、買出しにも参加させていただきました。

    外国の人たちが家で作りやすいように、だしも本格的に作る方法の他に粉末だしのもとを使ってもできるんだということを伝えたり、なるべく簡単だと思ってもらえるように工夫しましょうということになりました。また、メニューの裏には飯塚さんのすばらしいイラスト入りの料理用語(洗います、切ります、絞ります、むきます)も書いていただいて、外国人にはきっと役に立ったと思います。

    料理前にはいろいろな人たちと話すこともできるようにと、ちょっとしたゲーム(多くの人たちと自己紹介)をして和み、いい雰囲気のうちにスタートしました。メニューはてんぷら、筑前煮、きゅうりの酢の物、みそ汁でした。女性だけでなく男性の人たちも何人か参加してくださっていて、女性に負けずじょうずにてんぷらを揚げていたのは頼もしく思いました。韓国人の主婦の人たちは手際よく片付けながら、次々とお料理を完成させていたのにも感心しました。みんなで食べた後のお皿にはほとんど残っていなくて、みなさんに喜んでもらえるメニューだったのかなと思いました。これは、講師の松井先生のご努力のおかげだと思います。

     

     

    <?xml:namespace prefix = w ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:word" > 日本語の先生たちも大勢参加され、お手伝いしてくださいました。特に日ごろ交流できない先生たちとも顔見知りになることができ、いろいろな面で有意義な料理教室だったと思いました。                                  (小松いつ子)

    「外国人による日本語スピーチ大会in つくば」の審査に参加して

     

    平成19年11月23日、つくば市国際交流協会主催の第4回日本語スピーチ大会に日本語教師という立場で審査に参加しました。審査員には大学の日本語教授から中学生まで幅広くの人々が参加し、それぞれの観点で審査しました。スピーカーは 中国、韓国、インド、タイ、フィリピン、バングラデェッシュなどのアジア諸国のほか、ドイツ、ウズベキスタン、ウクライナなどから全部で18名が参加していました。

    スピーチの内容は皆、レベルが高かったです。日本で生活していて感じた母国との違いが新鮮な驚きとして素直に表現されていました。日本人の私達が気がつかないような日本人の良さ、日本の生活の便利さ、気をつけなければいけない点などを知る事が出来、心地よいカルチャーショックを楽しみました。

    スピーチの構成、声の大きさ、効果音なども良く考えてあり、一生懸命に練習した事がうかがえました。真剣に考えながらスピーチをする参加者に心から拍手を送りたかったです。

    素晴らしいスピーチの中で1位になったのがウズベキスタンからの留学生の「杉の声」というスピーチでした。私達にはありふれた風景でもシルクロードのオアシス都市から来た留学生には日本の緑豊かな野や山は魅力的に写ったのでしょう。交流会ではスピーカーや他の審査員の方々とお話も出来て楽しい1日でした。                 (川辺千恵子)

     

    日本語講座開講15周年記念講演会に参加して

     

    2月16日(土)につくば都市振興財団日本語講座開講15周年を記念してつくばインフォメーションセンター講演会が行われました。思ったより広い会場に多くの参加者が集まりました。つくば周辺のボランティア団体はもちろん、個人での参加もあったようで、会場はかなり盛況でした。今回の講演は筑波大学の人文社会科学研究科・加納千恵子教授による「地域で日本語を教えるとは」というテーマです。教授は日本語の教師としてだけでなく、守谷でボランティア活動もされていたそうで、それぞれの視点からいろいろな話を聞くことができました。
     もっとも印象的だったのは、やはり『支援者』というキーワードです。豊富な知識とそれを効果的に相手に伝える技術を持った「教える」ことのプロである教師。しかし地域で学ぼうとする外国人は、その学習する目的や動機がさまざまなため、彼らのニーズや特性なども踏まえ、効果的に教えていくということはとても難しい。それならば彼ら外国人の「学び」を『支援する』ことに徹するという道もあるのではないか?という考え方です。日頃「教える」「理解させる」という考え方をしていた自分にとって、この言葉にはハッとさせられました。『支援者』として、実際に何ができるのか?『支援者』に必要とされるコミュニケーション能力とは、具体的にはどういったものなのか?など、いただいた資料にあった参考図書などを基に、これから考えていきたいと思います。
     また第2部は参加者による懇親会でした。はじめのうちはみな遠慮がちにグループ毎にまとまっていたのですが、それぞれの自己紹介が終わる頃には緊張もほぐれたのか、徐々に活発になり、閉会時間ぎりぎりまで話していたところもありました。特に私は土浦市在住のため、土浦のグループの方達とお互いの近況や新しい情報などを交換することができ、大変有意義な時間でした。
     今回は講演会のオプション的な形ではありましたが、こういった交流の機会を今後も続けていくことができれば、各グループ間の情報交換だけでなく、お互いにいい刺激にもなると思います。今回の講演会を企画・運営していただいたスタッフの皆様に大いに感謝をすると同時に、ぜひこれからも定期的に継続していってほしいと思います。         (田口 正志)

    只今、eラーニング教材作成中

     

    現在、日本語ボランティア講師の中でEラーニングワーキンググループを結成して、日本語講座受講生向けのe-learning教材の作成を行っています。教科書や各授業で勉強した内容を、自宅でも学習し、今以上に日本語の力をつけてもらうためのものです。

    e-learningと聞くと、複雑なパソコン操作を伴うと考える方もいるかもしれませんが、難しいことは特にありません。それ以上に頭を使うのは、どのような問題を作るかというところです。問題を解くことで効果的な学習となるのか、よりよい問題に近づくためにはどうしたらよいのか……常に悩むところです。そういった部分は、月に一度の勉強会で検討しています。筑波大学留学生センター西村先生からのご意見やアドバイスをいただき改善します。なので、全体としてとても良いものになっていると感じています。

    現在、作成されている問題は、文型練習、会話、聞き取り、文字、文化知識など、その種類は多岐にわたっています。ここで、私が作成したものを紹介したいと思います。「119番の電話応対」の問題です。火事の現場を目撃した場面を想定し、「どこに電話をかけるか」や「電話番号は何番か」という質問が順番に出てきます。授業だけでは足りない部分を補うことのできるe-learningによって、受講生の力を高めていけるよう頑張っていきたいと思います。

    (飯塚 知子)

     

     

     

     

     

     

     

    第31期日本語講座開講しました~新しい仲間の紹介~

    10月から第31期日本語講座がスタートし、早いものでもうすぐ最終回を迎えることになりました。さて、今期から初めて日本語ボランティア講師をつとめる新人講師の方より自己紹介と31期日本語講座の講師としての感想を伺いました。            (事務局)

    寺下明美さん

    (てらしたあけみ)

    担当:にほんご1

     

    初めての教案作成に関して、諸先生方にご指導戴き、家で授業の練習をしましたが、いざ教壇に立つと頭の中が真っ白になり、上がってしまいました。そんな私のクラスでしたが、生徒さん達は、一生懸命日本語学習に取り組まれ、ぺアー練習では、生徒さんの方が、私よりも上手に単語の入れ替えなどをされ、逆に私の方が勉強させて戴きました。教壇に立った後、教案通りに進める事も大切ですが、それ以上に何度も文章を繰り返す事がより重要である事に気付き反省する事が多くありました。このボランティア活動を通じ、これまで素晴らしい諸先生方、熱心な生徒さん達と出会えた事は私にとってかけがえのない経験となりました。

    北史香さん

    (きたふみか)

    担当:にほんご1

     

    はじめまして。日本語を教えるという初めての体験を通して、日本語ネイティブとしてはまるで意識したことのない日本語のルールや性質を、学習者の皆さんと共に学び、外国語としての日本語を強く意識するようになりました。あらためて母国語を知る楽しさと同時に、教えていくことの難しさを感じています。どうぞ宜しくお願いします。

    曽我和子さん

    (そがかずこ)

    担当:にほんご3

     

    日本を好きになって欲しいと願いながら、講師を希望しましたが、勤務の都合でいきなり「にほんご3」を担当することになり、右も左もわからない私は、先輩講師の方々にずい分ご負担をおかけしました。拙い教案を丁寧に添削し、教授法にも適切なアドバイスをと、学習者のみならず、私までも育てていただき感謝しております。毎回、学習者の真剣な眼差しと笑顔に支えられて、31期もまもなく修了です。

    坪川文子さん

    (つぼかわあやこ)

    担当:にほんご4

     

    初めて、日本語を教えることとなりました。なんの経験もない私は、
    教えるための文法や、技術にとても不安をおぼえましたが、他の先生方や同じ新人講師の仲間に支えられながら、なんとか講座をやり続けることができました。まだまだ、教える楽しみを感じるまでにはほど遠いかも知れませんが、生徒さんの瞳が輝くような授業を目指したいと思います。

     

    「外国人による日本語スピーチコンテスト」に参加して

     

     2008年2月2日(土)、水戸の県民文化センター小ホールで行われた「外国人による日本語スピーチコンテスト」(茨城県国際交流協会主催)に「ティボナの会」の代表として参加させていただきました。県知事賞など各賞の中に日本語ボランティア賞というものが設定されていて、その審査員ということで、県内各地から日本語ボランティアグループの代表50人近くが集まっていました。県内の違う町で日本語ボランティアをしている方達と情報を交換することもでき、手弁当で頑張ってらっしゃるグループがほとんどだということもわかり、私達のようにつくば都市振興財団という組織に全面的に支えられてボランティアを続けているのは本当に恵まれているとつくづく感じた次第です。

     15人の外国の方の発表はそれぞれとても個性的で、日本人の私達が日頃気がつかないような面白い視点で日本社会を捉えたり、私達が考えさせられるような鋭い問題を提起してくれる内容など、とても勉強になりました。また、ALTをしているアメリカ青年の「魚の目がこわい!」という発表などは、たどたどしい日本語ながらも表現力豊かで会場の爆笑を買っていました。発表者の内訳は女子高校生が3名、大学生1名、大学院生3名、外国語指導助手2名、主婦4名、技能実習生2名で、出身国は中国5名、インド、インドネシア、ロシア、タイ、アメリカ、台湾、バングラデシュ、イギリス、ルーマニア、ナイジェリア各1名でした。 

     県知事賞を受賞したのは中国から日立二高に交換留学している胡暁清さんで、5ヶ月という在日期間にもかかわらず驚くほど流暢な日本語で、中国の高校生の熱心な勉強態度と日本のゆとり教育の中にある高校生とを対比した刺激的な内容でした。その若々しく元気のいい発表は若人賞の選考のために会場に集まっていた水戸周辺の高校生の共感も呼び、両賞受賞となりました。日本語ボランティア賞は台湾の蔡碧月さんの「割り箸の話」で、環境問題への鋭い問題提起を流暢な日本語で訴えたもので、県議会議長賞を受けたナイジェリアのオモロラさんの発表も「もったいない」という日本語の大切さを訴え環境問題を私達にもう一度考えさせてくれるものでした。 県内企業の協力から賞品も豪華で、楽しい雰囲気のコンテストでした。そして、私達の日本語教室からもぜひ発表者を出したいと思いました。     (小林 和子)

     

    第32期日本語講座が始まります

    4月1日(火)からいよいよ第32期日本語講座がスタートします。講師の皆さん、どうぞよろしくお願いします。

    クラス

    担当講師名

    テキスト

    にほんご1

    清水晃さん、北史香さん、宮本洋子さん(新)

    にほんご45じかん

    にほんご2

    佐藤紀さん、坪川文子さん、二宮かおる(新)

    にほんご45じかん

    読み書き

    守中正さん、高橋桂子さん、小林和子さん

    なし

    にほんご3

    岡野宣子さん、吉村典子さん、伊藤文さん(新)

    にほんごつぎの45じかん

    にほんご4

    小松いつ子さん、曽我和子さん、新井悠子さん(新)

    にほんごつぎの45じかん

    日本語の会

    田口正志さん、飯塚知子さん、川辺千恵子さん

    なし

    (原 雅子)

    TIVONAの会総会が行なわれます

    平成19年度TIVONAの会総会を下記のとおり開催しますので、ぜひご参加ください。

    日時 平成20年4月19日(土)10時~

    場所 つくばカピオ中会議室

    内容 平成19年度の活動報告、会計報告等               (会長 清水)

     

    編集後記  日本各地から花前線の便りが届くようになりました。

    つくばでも明るい日差しの中、沢山の花が咲いていて心を和ませてくれます。この時期は講座も終わりに近づきますし次の講座の始まりも近づくし忙しい時期です。沢山の思い出と新しいクラスへの期待で心も膨らみます。元気に頑張りましょう。(か)

     


    TIVONA通信第48号

    TIVONA通信第48号




    「前」という言葉<?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" >

     

    インターネットを見ていたら、「生前」という言葉は「生まれる前ではなくて生きている間、死ぬ前のことをいうわけだが、なにかおかしくない?」という話が出ていました。ちょうど『にほんご45じかん』の第5課で「ぎんこうは えきの まえに あります。」をやっていた時でしたので、この記事に目が留まったわけです。

    「前」という言葉は空間的・時間的に前方を指すわけで、「江戸前」「板前」「紀元前」などはこのような定義で理解できますが、「生前」の例にもあるように「前」を含む言葉にはよく分からない使い方があるようです。たとえば、「名前」「男前」「腕前」「一人前」「分け前」「当り前」「自前」などは「前」の意味が違うようです。

    日本国語大辞典によりますと「前」は「人に関する語について、その属性、機能を強調していう」とありますから、「男前」「腕前」などはこの定義で分かります。また、「名詞または動詞の連用形に付いて、それに相当する分量・部分の意を表す」という説明も
    あり、「一人前」「分け前」などはこの定義で理解できます。しかしながら、これは使い方を説明しているに過ぎず、本来「前」が持つ意味とどのような関係があるのかは明らかにはしてくれません。「名前」もよく分かりません。「前の名」ですと苗字のことになるようにも見えますが、フルネームを名前ということもありますし、英語でいうファーストネームを名前ということもあるように思います。「名前」の定義ははっきりしないように思います。「お名前は?」と聞かれたときは皆さんどう答えますか。

    時間に対して「前」を使う場合には、「紀元前」「1時間前」など基準になる時よりさかのぼった時点を指すことになり、自分の前方である将来を意味するときには「後」を使うことになります。空間を示す場合とはイメージが逆であるような気もしますがどう感じられますか。

    日常使っている日本語にも考えてみるとなぜそうなのか、よくは分からずに使っている言葉がたくさんあるように思います。日本語を教えるという立場は別にしても、もう少しわれわれが使っている日本語への感度をあげる必要があるのではないかと感じています。

    因みに、「生前」というのは仏教の理解では死ぬことにより新しい世界に生まれ変わることであり、現在この世に生きているのは、本当に生まれる前の姿なのであり、「生前」なのだとの解説がありました。                (087月 清水 晃)

    ヨーヨー屋さん by TIVONA

     

     今年も5月10,11日に国際交流フェアがありました。世界の国々の音楽やダンスが披露され、ポスターセッション、子育てについての話し合い、各国の物産の販売、お国自慢のお料理の販売など楽しいプログラムが行われ多くの人が楽しそうに見て歩いていました。

     私たちTIVONAの会も恒例の「ヨーヨー屋」で参加しました。今年は特に多くの会員が参加してくれて活気がありました。ヨーヨーを膨らませる人、会計を担当する人、呼び込みをする人、お客に対応する人と各自楽しみながら半日過ごしました。会員同士の情報交換や親睦も図りながら実り多いものでした。

     残念なことに当日の天気が悪く会員も震えながら作業する状況でした。水に吸い寄せられるようにヨーヨーのプールに近寄って来る子供たちは少なかったです。それでも、お父さん、お母さんと立ち寄ってチャレンジしていました。今年はおじいさん、おばあさんと一緒、という3世代の参加者も多かったのが目につきました。           (川辺 千恵子)

     

    日本語入門講座に参加して

     

    6月7日、21日と7月6日、19日の4日間に渡り、日本語ボランティア入門講座が開催されました。ボランティア講師を新たに目指す人から、私のように既にボランティア講師としてクラスに参加している者まで、十数名が受講しました。

    講師には、6月の前半に川辺千恵子先生、7月の後半に清水晃先生を迎え、ベテランの両先生方による、「日本語を教えるとは?日本語ボランティアとはなんだ?」という講義内容が展開されました。

    川辺先生による前半は、まず、「日本語教育の歴史」、「世界言語のなかでの日本語の位置付け」からスタートし、「日本語教師はどのような資質を兼ね備えているのが理想か?」というお話もあり、私も含め、皆さんとても興味深く聞き入っていました。さらに、にほんご1、にほんご2の範囲となる、文字指導、音声指導、文法指導の概略の説明がなされ、指導法についても、実践で役にたつ具体的なアドバイスをたくさんいただきました。

    清水先生による後半は、より焦点が絞られ、カピオのボランティア教室の特徴や、通ってくる学習者の学習目的等を理解したうえで、TIVONAの講師として考えておくべきことや、その心構えが示唆されるところから始まりました。そして、具体的な授業の準備方法、授業の流れ、教案の作成方法等を学び、実際に教案を作ってみるという、実践的で能動的な教室活動が行われました。これから講師となる皆さんが、今後、実践で大いに生かせる内容であったと思います。

    私も、改めて初心に戻るとともに、良いアドバイスをたくさん得ることができました。心新たに、今後の活動に生かしていきたいと思います。             (北 史香)

    凡人社への教材調査

     

    6月25日、東京麹町の凡人社へ、日本語クラスの教材調査へ参加させていただきました。清水先生、谷津先生、守中先生、佐藤先生、そして大木さんの6人の強力調査隊です。お店に入り、棚に並ぶ日本語教材を見て、あれもこれもいろいろな工夫がされていて、お店まるごと買い取りたいくらいの気持ちでした。凡人社は個人的に以前行っていたので、どんなところかはわかっていたのですが、他の先生とあれこれとお話ししながら、新しい教材を選ぶ事ができて、とても勉強になりました。書庫の整理をした時に、どんな教材があるか大体把握していたので、個人的に既習文法の入ったリスニングの教材があったらいいなあ。と思っていたので、大木さんにリクエストさせていただきました。教材調査後、皆でおいしいランチを食べて、解散となりました。皆様も是非書庫を覗いて、新しい教材を手にとってご覧になってみてください!

    (吉村 典子)

    新教材リスト一覧

    1)J Bridge Vol.2 Satoru Koyama著 凡人社

    2)日本語クラスアクティビティ50 中村律子・浅見かおり・金子広幸・宮崎妙子著 アスク

    3)「レアリア・生教材」コレクション CD-ROMブック 磯村一弘他著 スリーエーネットワーク

    4)4コママンガでおぼえる日本語 佐々木仁子著 アスク

    5)6)わくわく文法リスニング99 ワークシート/指導の手引き 小林典子他著 凡人社

    7)8)日本語能力試験問題と正解1・2級/3・4級 (財)日本国際教育支援協会他 凡人社

    9)10)にほんご45じかん/にほんごつぎの45じかん 沢村三恵子他著 ()専門教育出版

    11)12)みんなの日本語 初級本冊/教え方の手引き 田中よね他著 スリーエーネットワーク

    13)みんなの日本語 初級 買いて覚える文型練習帳 平井悦子他著 スリーエーネットワーク

    14)みんなの日本語 初級 導入・練習イラスト集 飯島ひとみ他著 スリーエーネットワーク

     

    四川大地震街頭募金活動に参加して

     

     地震発生以来、何かできることはないかと思っていた矢先、財団から街頭募金活動の告知が来ました。早速参加の連絡をし、5月31日の土曜日に参加することになりました。当日は生憎の雨でしたが、つくば日中友好協会、筑波大学中国留学生学友会の方々とともに募金活動を行いました。主な活動場所は西武とジャスコの共通入口(2階)の前でしたが、我々はそのすぐ下の1階入口付近で募金を呼びかけました。始める前に「何と言って声をかけたらいいですか?」と不安げに質問してきた留学生の人たちには、簡単でわかりやすい言葉を伝えましたが、『彼らが伝えきれない分は、我々が』との想いから、懸命に声をかけました。午後には雨も小降りになり、最後に記念撮影をして活動は終了。天気が悪いこともあり、もっと反応が悪いと思っていましたが、予想していた以上に様々な人が協力してくれました。今回の活動で少しでも被災された方々の役に立てたのなら、こんなに幸せなことはありません。  (田口 正志)

    第32期日本語講座開講しました~新しい仲間の紹介~

     

    4月1日から第32期日本語講座がスタートしました。講師の皆さん、残り少なくなってまいりましたが、引き続きよろしくお願いします。さて、今期から初めて日本語ボランティア講師として参加いただく新人講師の方を紹介します。               (事務局)

    宮本洋子さん

    (みやもとようこ)

    担当:にほんご1

    私は、5,6年前あたりから日本語教師に興味がありましたが、仕事をしている関係で難しい・・とあきらめていました。つくば市でボランティアをさせてもらうことになり、毎回、毎回が新鮮で人に教える事は自分も勉強になっている事も痛感。しかしクラスに笑顔で入ってくる学習者の方を見ると励まされます。職場からカピオへ駆け込み毎週が楽しみです。それもあと数回で終わっていきますが、先輩先生のサポートがあってひよこはここまでやれました。有難うございます。これからもひとつひとつ重ねて学んでいきたいと思います。

    二宮かおるさん

    (にのみやかおる)

    担当:にほんご2

    今年4月から日本語2で教えています。最初は何をどう使って教えればいいのか、全くわかりませんでした。改めて先輩たちの流れるような授業に感心しました。相変わらず授業は下手ですが、生徒さんと先生方の協力で、何とか4ヶ月過ぎたところです。本当に感謝しています。

    伊藤文さん

    (いとうふみ)

    担当:にほんご3

    にほんご3を担当しています伊藤です。授業をやるたび一喜一憂するばかりですが、つくばに住む外国の方が少しでも日本に、地域に溶け込んで暮らせる手助けができるようにがんばりたいと思います。まだまだ未熟者なのでご指導よろしくお願いいたします。

    新井悠子さん

    (あらいゆうこ)

    担当:にほんご4

    はじめは誰かの役に立ちたい!何かボランティアをしたい!という気持ちがあって日本語教師のお話を頂きました。まったく日本語教師というものはどんなものかも知らず、授業では落ち込んでしまったりもしました。でも一緒のクラスの先生方にいつもサポートして頂いたり、生徒の方々に支えられたり、誰かの役に立つというよりみんなから支えられて頑張れてます。難しくて大変ですが、人生の良い経験になっていると思います。日本語教師をはじめて良かったと思ってます。毎日が勉強ですがヨロシクお願い致します。

     



































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    編集後記  今年は四川大地震に始まりミャンマーのサイクロン、東北地方の大地震などの自然災害や秋葉原事件などの胸の塞がるような事が多かったような気がします。夏休みも始まったし、つくばでもお祭りが近いです。日本語教室の学習者には盆踊り、お神輿、花火といった日本の夏の楽しさを味わってほしいです。(か)

     




    TIVONA通信第49号

    TIVONA通信第49号





    「八百長」<?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" >

     

    ここしばらく新聞・ラジオで「八百長」という言葉によく出会います。どうして八百屋が相撲に関係しているのかはご存じだとは思いますが、広辞苑によると「明治の初めに通称八百長という八百屋が相撲の年寄某との碁の手合わせで、常に一勝一敗になるようにあしらっていた」ことを語源とし、後に「内々示しあわせておいてなれ合いで事を運ぶこと」になったとあります。「八百屋の長兵さん」は実在の人物だったようですが、これは固有名詞が普通名詞として使われるようになった例と考えられます。「八百長する」というように動詞にもなるようです。他にもこのように固有名詞が普通名詞あるいは動詞に転化して使われるような例がないかどうか考えてみますと、「薩摩守」「土左衛門」「マスオさん(する)」「おしん(する)」「江川る」「萌(え~)」など、いろいろな実在の人物・架空の人物が利用されている例に行きあたります。

    これらは「薩摩守」のように単なる掛詞(かけことば)あるいは語呂合わせである場合もありますが、その行為・性格などに何らかの類似点を見つけて使われている例が多いように思われます。「土左衛門」というのは江戸時代の成瀬川土左衛門という相撲取りの身体が色白で太っており溺死体に似ていたことからきているということですし、「マスオさん」「おしん」「江川る」は彼らの行為パターンから連想されているのでしょう。ほかの名詞と複合的に使われる例までを含めると「いざなぎ景気」「ピーターパン症候群」など枚挙にいとまがなくなります。

    このような言葉の多くは流行語・俗語の類で、短期間のうちに死語になってゆくものが多いのでしょうが、「八百長」「薩摩守」「土左衛門」などは何世代にもわたり使われ、辞書にも見出しとして立てられています。これらもかつては流行語として使い始められたのでしょうが、長く使われているということは新しい語彙として傑作であったのか、あるいは使用する側またはその時代の社会にとって必要性の高い語彙だったのでしょう。消え去った言葉も多いのでしょうが、生き残ったものとの違いは何なのか、その言葉が生まれた社会背景が見えるようで興味あるところです。

    さて、最後に最近のインターネットからクイズです。「この仕事はダルビッシュね」「私はヒラリーです」「彼はノリスケだ」とは何のことでしょう。いずれも語呂合わせです。

    0812月 清水 晃)

    茨城県日本語指導者研修会に参加しました

     

    平成20年9月3日(水)県民文化センターで行われた茨城県日本語指導者研修会に参加してきました。参加者は県内の日本語教室に関わる人たち約130名の参加で集会室は満杯状態でした。

    午前の部は、東京学芸大学教育学部齋藤ひろみ准教授による、「日本語の楽しい学び方・教え方-初期段階の子供たちへの日本語指導を中心に」というテーマでの講演でした。子どもの場合、大人と違う配慮や進め方の重要性と難しさを感じました。母語が確立していない年齢児では殊更きめ細かく「支援」していく必要性があり、日本語を指導するだけではない部分が大きな比重を占めているように受け止めました。講師によると、母語の力もきちんと身につけることが大切とのこと。何となくチャンポンは良くないとも言っておられました。日本での生活が心地よいものとするためには多くの人たちの協力が不可欠であることを再確認しました。

     午後の部は、参加者を4つのグループに分け、一つのテーマを2グループに分かれて、情報交換をしました。私は第二分科会「テーマ:ボランティア日本語教室の運営と課題」に出席しましたが、自分が予想していた内容とはかけ離れており、ちょっと居心地が良くなくて、中座しようと思いつつもタイミングがとれず、結局最後までいました。と言うのは、自身が行き詰っている教案作りや、学習者との距離の取り方、講師同士のコミュニケーションや研修等について、いろんな意見が聞けたらいいなと希望していたからです。

    この分科会の参加者はほぼ全員が日本語担当講師でしたが、つくばと違って自分たちで作り上げ維持している自主的団体なのです。だからこそ、運営という言葉がでていたのですね。うかつにもそこまで思いが至らず、場違いなところにいたという次第です。

    そうは言っても、日立・水戸・東海・石岡・牛久・美浦・取手・守谷・下館・境・古河からの参加団体の様子を知ることが出来て、勉強になりました。つくばの講師にはない苦労がたくさんあることを知り、日本語指導にかける意気込みと覚悟のほどを垣間見ることができました。

    たとえば、場所の確保・資金の確保・学習者の募集や指導者の確保・行政や企業との連携等々、どの団体も似たような問題を抱えつつもあなた任せではない積極的な活動をされているように見受けられました。教案作りで悲鳴をあげている私がとっても小さく小さく思え、修行が足りんと「喝」を入れられたようにも感じました。参加できなかった方に、少しでも情報をお伝えしたくまとめてみましたが、参考になれば幸いです。           (曽我 和子)

     

    eラーニング特別授業を行って

     

      10月11日の火曜日に、つくば駅から歩いて5分ほどの所にある「つくばネットワークセンー」で、eラーニングの特別授業が行われました。eラーニングとは、パソコンを使って日本語の勉強ができるシステムで、筑波大の西村先生のご指導のもと、日本語教室のボランティアの先生方がこつこつと作ってきたものです。内容は、現在各教室で使っている「日本語45時間」及び「日本語次の45時間」に沿ってつくられており、パソコンを使ってその内容の復習ができるというものです。

     当日は直接現地集合でしたが、場所がよく分からない方は、いつもの教室が行われるカピオに集合した後、事務局の方が車でネットワークセンターまでピストン輸送して下さいました。参加者は「日本語1」から8人、「日本語2」から6人、「読み書き」から7人の合計21人でした。西村先生、7人の先生方の他にロータリークラブの方も来て下さいました。

    清水先生の説明の後、各自がパソコンに向かい実際にeラーニングのメニューを立ち上げ、それぞれのペースで練習を進めていきます。例えばパソコンが不慣れな人にはタイプ練習のメニューがありますし、正しい単語を入れていく問題や、聞き取った音を当てるリスニングの問題もあります。9課では「辞書形」が導入されるので。「ます形」から「辞書形」に動詞を変換する問題もあり、様々な角度から復習ができるように工夫されています。私たちが何気なく使っている「書きます→かく」「かけます→かける」などは外国の方にはわかりにくい動詞であり、これは練習して慣れていくしかありません。

     この日の授業、終始生徒さんが各自のペースで学習し、必要があれば私たちがお手伝いをするという形式でしたが、パソコンに不慣れな方も上手な方も、本当に熱心に取り組んでいました。eラーニングは自宅のパソコンでも使えますし、ネットワークセンターの利用も可能です。今日実際に使った様子をみて、内容もより進化させていこうと清水先生も意欲満々です。これからもどんどんeラーニングを使って日本語を学習していって欲しいと思います。生徒さんたちの熱心な姿に、私たちの方が元気をもらった1時間半でした。     (二宮 かおる)

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    筑波山ろくウォーキングツアーに参加して

     

    11月8日(土)に日本語講座の生徒さん総勢36名と先生9名の大所帯で、筑波山ろくウォーキングツアーを行いました。以下、参加した皆さんから寄せられた感想です。感動をそのまま伝えたいので、原文のまま掲載しています。文法上の誤りはご容赦くださいネ!

                                              

    11月8日私のかぞくと日本語きょう室のお友だちはつくば山ろくへ行きました。昔のつくばを見ました。じんじゃやそうこも見ました。今まで見たことないつくばを見ました。先生たちはいっしょうけんめいせつめいしました。わたしたちはいろんなしつもんしました。とてもあたたかい気もちでした。

    つくばに来てからも2年なりました。つくば山は何回も見た事あるけど今ちがう目で見ます。つくば山に日本の文か、れきしがあります。私はこども3人と父と祖母といっしょうに行きました。はじめたいへん思いました。でも楽しくて、みんながんばりました。家でまた行きたい子どもたち言いました。

    良い一日だった。先生たちにかんしゃします。またなにかあったらかならず行きます。祖母もペルーへかえります。いいおもいでもちかえります。   (読み書き キャン イボンネ)

                                              

    つくばさん あなたのだっこに クラスは おかあさんとかんがえた

    つくばさん あなたのところ わたしゆめにもみえなかったこと みえた

    花びらきとか れんこん くり きせつでかざったあなた

    たんぼずっとみどり あなたはいつもわかくなれた かんじた

    つくばさん あなたね いつも わたしのりょうしんとおもった

    わたし きたばかりとくにわすれて あなたは わたしのとおもいました

    つくばさん ありがとう                (読み書き ルクミニ ネハル)

                                              

    筑波山のハイキングはおもしろかった。とてもふるいむらをみたときに日本の文化をべんきょうになりました。そして日本のお酒をつくるのをべんきょうしたり、サンプルをのんだりしました。日本のおんがくをきいたあとに、おんせんにはいたりしました。さいごで茨城べんをべんきゅうしたり、とてもおいしこめのアイスを食べたりしました。このりょこうがたのしかたので、Capioのかたにかんしゃしています。(にほんご4 モハマド・プーヘイランディシュ)

                                              

    毎年の秋、筑波山は旅行ため人気なところになります。一番きれいな紅葉や歴史的な建物がみることができます。私は何度筑波山へ行ったのに、筑波山下の北条へ行ったことがありません。そのところは日本の歴史的なものがいっぱいあると言われたんですが、それは今度筑波山ウォッチングを参加した理由です。

    その日の天気がよくなかったけど、みんなは興味をもって、かっきりにつくばセンターの交番前に集めました。平日には日本語教室の友だちとあまりあわないので、一緒に旅行することは初めてでした。でも、みんなと話したり、あそんだり、写真もとったりして、とても楽しみました。その時北条市には文化祭をできたんですが、いろいろなイベントが開催しました。私たちもたくさんすばらしいことがみえました。

    ツアーの最初は造酒屋に見学でした。筑波山の川の水と米で作った酒の造り出す説明をもらって、三つ種類のおいしい米酒を飲んでみました。そのあと、一番大好きな三味線のミニコンサートをみました。同じ場所にお足湯をはいりました。天気がさむかったから、お足湯はよかったです!

    次ぎは、古いお寺へ行きました。あのお寺さんは親切に英語で自己紹介して、びっくりしました!私たちはそのお寺の後ろに昼食を食べました。

    午後の活動はもっと嬉しかった。先生たちが私たちを連れて北条市の歴史的な店に見学しました。米で作ったアイスクリムを初めて食べて、ねばねばの感じをできました。茨城べんも勉強しました。それは初めてきいたんですが、おもしろかったけど、いま全然覚えていません。

    最後の部は平沢官衙遺跡です。3つ昔の役所の建物があります。その建物はまどが全然なかったので、私は入ったときおかしい感じできました。

    そろそろウォッチング会の終わり時間になりました。みんなは満足でかえりました。ウォッチング会にたくさん行ったところは自分で絶対に行くことができないので、もし、そんなの旅行もう開催したら、私は必ず参加すると思います。    (にほんごの会 ウォン・ホジン)

    第33期日本語講座開講しました~新しい仲間の紹介~

     

    10月2日から第33期日本語講座がスタートしました。講師の皆さん、3ヶ月経っていかがでしょうか。さて、今期から初めて日本語ボランティア講師として参加いただく新人講師の方を紹介します。                              (事務局)

    板木さゆりさん

    (いたきさゆり)

    担当:にほんご1

    縁あってつくばに住むことになった外国の方に、日本を紹介するお手伝いができればと思い参加しました。正直、軽い気持ちで参加してしまったので、授業中はあちゃ~と変な汗をかくこと多々ありますが、生徒さんの熱心な姿を見ていると自分の若かりし頃の思いがよみがえって(?)きたりします。未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。

    安友佳理さん

    (やすゆかり)

    担当:にほんご1

    こんにちは。私は大学で副専攻として、日本語のことについて少し学んでいます。今回、大学での日本語教師の資格取得のため、実習生として参加させて頂くことになりました。教室では国籍や年齢、日本に来られた理由もそれぞれ違う方々が一生懸命日本語を学んでいる姿を見て、私も未熟ですが、出来るだけ質問に答えたいと思い頑張っています。教え方など分からないことだらけなのですが、たくさんのことを吸収できたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

    東郷美香さん

    (とうごうみか)

    担当:にほんご4

    はじめまして!にほんご4の東郷美香と申します。現在、大学院の一年生です。日本語講座は受講生の方も先輩方もみんな明るくフレンドリーなので、いつも楽しく参加させていただいています。まだまだ未熟でご迷惑をかけてばかりですが、もっとお役に立てるようにがんばりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

     

    つくば学園ロータリークラブから寄付をいただきました

     

    地域社会の人々の生活の質を高め、公共のための奉仕活動を実践しているロータリー財団をご存知でしょうか。このたび、つくば学園ロータリークラブから、識字率向上に寄与しているということで、eラーニング教材作成事業に賛同をいただき、寄付をいただくことになりました。そして、12月11日(木)につくば学園ロータリークラブ例会に招待され、つくば都市振興財団鈴木理事長、大木、原、そしてTIVONAの会から清水会長が出席してまいりました。大勢の会員の方々が見守る中、清水会長よりeラーニング教材の説明をしていただきました。画像や音声を含むさまざまな練習問題に、皆さん、引き込まれていました。終了後は、たくさんの方々からエールをいただきました。課題はまだまだありますが、これからも、引き続き、よろしくお願いします。                          (事務局)

    日本語ボランティア講師のための講演会を行います

     

    くば都市振興財団・TIVONAの会共催で、下記のとおり、日本語ボランティア講師のための講演会を行います。皆様、お誘いあわせの上、ぜひご参加くださいますようお願いします。

    日 時:平成21年3月1日(日)13時半~15時半

    場 所:つくば市竹園公民館会議室(つくば市竹園3-19-2)

    テーマ:「日本語学習者の立場から見た日本語」

    講 師:筑波大学大学院人文社会科学研究科教授 小林典子先生

    内 容:日本語を学ぶ外国人にとって日本語はどう映っているのか、テキストで与えられる日本語は彼らにどのような情報を提供しているのか、そこから文法をどのように理解しあるいは誤解しているのかなど、自分が教室で日頃教えていることを学習者の目線から見直します。

    参加費:300円(資料コピー代等)但しTIVONAの会会員の方は無料  

     

    編集後記

    今期は筑波山ハイキングや日本語チャレンジと充実した行事が多かった。

    日本語教室の生徒さんたちも積極的にイベントに参加して、いろいろな経験を積んで自信がついたからか笑顔の人が多くなったような気がする。(か)

     


    TIVONA通信第50号

    TIVONA通信第50号





    「コミュニケーション英語/コミュニケーション日本語」<?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" >

     

     新聞報道によると、13年度の新入生から高校英語の指導要領が改訂され、科目名が「英語」から「コミュニケーション英語」に変わり、英語を使って英語を教えることになるのだそうで、その是非についての議論が喧しいようです。古来、外国からの情報は書かれたものとして日本に入り、それを翻訳することで我々は外国文化を吸収してきたわけです。私たちが外国語を学ぶ目的と方法は、この伝統を受け継いでおり、文法を学び読んで訳すことに重点がありました。いま、この伝統が変わりつつあるわけです。

     日本語のボランティア講師である私たちの立場は逆で、日本語を教えることにより外国人が日本を学ぶ手助けをしています。そのために週一回1時間半という短時間のクラスを効率よく運営していくことを要請されているわけですが、私が心配するのは、「(なら)(せい)となる」という言葉を使うのが適当かどうか分かりませんが、思わず知らず自分が経験してきたこの古い伝統を引きずりながら、日本語を教えているのではないかということです。

     日本語教育の分野に「コミュニカティブ・アプローチ」という概念が導入されてから久しくなりますが、ともすれば我々はまだ文法に重点を置いた教え方に偏りがちなのではないでしょうか。教える側が文法を理解していることは当然必要なのですが、これを説明することで満足していることはないでしょうか。自分の授業を振り返ってみると、文法を説明しないとなんとなく落ち着かない習性があるように思います。

     文法は言葉の構造を理解するのに役立ちますが、文法が理解できたからといって、コミュニケーションができるわけではありません。学習者が求めているのは、文法の勉強ではなく(中にはこれが好きな人もいますが)、コミュニケーションの手段である日本語を手に入れたと考えているのではないでしょうか。我々はそのニーズに合った教室を提供できているのかどうか、いま一度考えてみることは無駄ではないように思います。我々の教室も「コミュニケーション日本語」でいきたいと思います。                 (093月 清水 晃)

    「日本語で話そう!つくばチャレンジ」を行いました

    ‐運営ボランティアとして参加して‐

    私は2008年12月20日に行われた、「日本語で話そう!つくばチャレンジ」の大会に運営ボランティアとして参加しました。役割は会の進行に大事なタイムキーパーで「1分前」「30秒前」「終わり」のカードを掲げて、ステージの出場者に知らせることでした。私が組んだ女子中学生とは、カードを上げる時アイコンタクトで知らせ合うほど呼吸も合い、若返った気分になりました。吾が受け持ちの「読み書きクラス」からは3人の参加者があり、そのうち二人が優秀賞、リベンジ賞を受賞し嬉しい事でした。このクラスのマスコットガール、ペルーからのハツミちゃんは、お母さんの受賞に目を輝かせ、「私もいつか出場したい」と言いました。これを聞いて「今日の会は成功だな」と私は思いました。

    格式張った日本語弁論大会ではなくて、参加者が自由に発言できるこの座談会形式は、自分の持てる能力で考えを発表する喜びと、一方もっと的確に表現したいというもどかしさもあるように見受けられました。これが今回の大会の目的である「学習者のモチベーションの向上」につながるのだろうとの感想を持ちました。実りのある良い大会でした。          (高橋 桂子)

    ‐審査員として参加して‐

     2008年12月20日()つくばインフォメーションセンターに於いて初めての形式での試みとして日本語学習者の外国人の方のために、日本語能力のレベルに幅を持たせ沢山の人が参加できるようなディスカッション形式を取り入れた大会が主催されました。

    <?xml:namespace prefix = st1 ns = "schemas-MSNCTYST-com/MSNCTYST" >つくば市つくば市国際交流協会の主催で、 ()茨城県国際交流協会が後援、「ラジオつくば」の協賛、協力は筑波学院大学、運営はボランティアで行われました。私は国際交流に関わることにより、現在の日本人の知らなかったことや忘れ去っていることを気づかせてもらう良い機会をもつので、今回の機会も審査委員としてチャレンジしました。

    当日渡された審査マニュアルは10ページもわたる栞で、運営ボランティアさんが作成した詳しくわかり易いものでした。審査委員長の金久保紀子先生のもとで初中級と中上級1と2の3組に別れ、各班長が採点用紙に記入された点を集計し、結果を総括の口田局長へ報告し、大木審査集計係と一緒に表彰式が行われました。午前9時半より午後4時までを経て審査内容は、予選1回目はくじ引きで3~4人のグループになり、決められた時間内に与えられたテーマについて話し合うもので、進み方は自己紹介後、与えられた課題についての意見を述べ意見交換、質問に答えて審査を通過した方が本選の出場となります。本選の進み方も同じく、くじ引きで番号を決め各グループの点数の高い人が勝ち進みます。自己紹介と課題の意見を簡単に述べ7分間の意見交換、質問となります。それから3分程度の審査委員の質問を受ける形でした。

       日本語力では、通じやすさ、正確さ、豊かで適切な内容、表現の自然など

       態度としては、強調性のある親しみやすさ、グループでの会話を上手く進めるように他の参加者とうまく調整できたかを審査内容で、各項目の合計20点満点で審査しました。

    賞は最優勝2人と優秀賞4人、そしてムードメーカー賞を初中級と中上級の各1人ずつに出されました。この大会では、今までのスピーチコンテストでは計りえない、外国の方々が体験する日本の生活での適用能力や順応性など、グループの意見交換や審査員の質問の場面で表れてきました。審査委員、応募者一同が和気藹々と和やかな雰囲気のなかで、提供して頂いた弁当も頂きました。私は初中級の審査にあたり、そこで最高点を獲得した方は、傍らでご主人に赤ちゃんを見てもらいながらもチャレンジした、若いアジア系(アメリカ人)のママでした。来年も日本語習得者が期待するような楽しい和やかな大会になりました。                  (谷津 葆子)                                

    <?xml:namespace prefix = v ns = "urn:schemas-microsoft-com:vml" >

    初中級の部         中上級の部          記念写真

     

     

     

     

     

     

     

     

     


    「外国人による日本語スピーチコンテスト」に参加して

    去る2月7日、(財)茨城県国際交流協会主催「第18回 外国人による日本語スピーチコンテスト」が県民文化センター(水戸)で開催されました。このコンテストでは、審査員が決める県知事賞・県議会議長賞などのほかに、県内各地の日本語ボランティアグループの代表40名が選ぶ「日本語ボランティア賞」があり、その特別審査員として参加させていただきました。

    今回の出場者は15名。出身国は中国、韓国、トルコ、コスタリカ、アメリカなどさまざまで、在日期間も4ヶ月から11年とひらきがありました。出身国と日本の文化の違いや、日本での生活で驚いたこと・考えたこと、また身近な環境問題などをテーマに、それぞれの視点でユーモアあふれるスピーチが繰り広げられました。応募者27名から事前選考を通過した方々とあって、皆さんたどたどしさがなく、どうどうとした話しぶりでした。

     なかでも特に印象に残ったのは、優勝に相当する県知事賞を受賞した張さん(中国)。来日間もない頃JRに初めて乗ったとき、見知らぬおばあさんに、切符の買い方を教えてもらったうえ、張さんが車中に置き忘れた荷物を、そのおばあさんが自分の降りる駅ではないのに改札口までその荷物をもって追いかけてきてくれたという自らの体験に基づくスピーチでした。張さんとおばあさんとの心のふれあいには、ほろりとさせられるものがあり、また張さんのとつとつとした語り口に実直な人柄が感じられ、会場全体がひきつけられました。来日わずか4ヶ月で、大勢の外国人を前に日本語で聴衆の心に響くスピーチをした張さんに、場内からひときわ大きな拍手が送られていました。

     とかく「スピーチコンテスト」というと、堅苦しいものを想像しますが、会場は終始、明るく、和やかな雰囲気でした。司会者のお二人(茨城県国際交流所属のアメリカ出身の方と中国出身の方)がはきはきとした日本語でにこやかに進行していたことが一因していたかもしれません。そして、最後に協賛企業などから受賞者に贈られた豪華賞品の数々も会場の雰囲気を盛り上げていたようです。なんともいえないさわやかな、心地いい余韻に包まれ、水戸をあとにしました。 (佐藤 紀)

     

    外国人のためのIT講習会

    2月22日(日)に外国人のためのIT講習会を情報ネットワークセンターで行いました。当日は、筑波学院大学山島先生をお迎えして、日本語の入力の仕方、eメールの打ち方、インターネットの使い方などを勉強しました。日本語講座の生徒さんに限定せずにメーリングリストなどで広く募集したところ、21名もの応募があり、その内、14名の方が参加してくださいました。また、操作方法や日本語が分からない方のために、英語通訳ボランティアの方にも手伝っていただき、サポートのお手伝いをしていただきました。

    参加者の皆さんは日本語を話したり、読めたりするのですが、日本語の入力となると別のようで、山島先生が紹介したひらがな入力プログラムと格闘していました。ひらがな入力は、慣れることが一番なので、日本人にメールを送るなど、日本語入力する機会をどんどん作っていってもらいたいものです。充実した2時間はあっという間でした。        (事務局)

     

    日本語ボランティア講師のための講演会

    3月1日(日)つくば市竹園公民館で開催の、ボランティア講師のための講演会に参加いたしました。「日本語学習者の立場から見た日本語」というテーマで筑波大学大学院人文社会科学研究科教授小林典子先生が講演され、会場は、今ボランティアをしている人、これからしようと思っている人の熱気でいっぱいでした。

    始めに紹介されたのは、筑波大学で作成した「自然な日本語音声の文末聞き取り練習」のテープです。これから日本語を学ぼうとする人に自然な速さでのいろいろな日本語を聞かせるというものです。「敬体/常体」「非過去/過去」「肯定/否定」「質問/答え」を意味する裏表の絵カードを用意して、語尾に注意して聞かせ、それがたとえば質問していると思ったら、「質問」のカードを出すというふうに使います。まさに、日本語のシャワーですが、日本語を聞き取るポイントが体感出来ます。教室内で聞く日本語と全く違うように聞こえるかも知れませんが、機会があれば、初めにこのようなことを試してみたいと思いました。

    また、今回の講演でとても印象に残ったのは、「日本語の学習者になる」という体験をしたことです。いくつかの造語を動詞のグループに分けて、活用させる・・・文章を作る。知っている言葉ならなんということもありませんが、意味のない造語ですから四苦八苦です。学習者にはこのように日本語が見えていたのかということがよく分かりました。「学習者はなぜ間違えるのか」についても様々な事例をあげて紹介されました。間違いには、理由があるということです。間違いの理由を聞いてみることは重要です。教える側として注意しなければいけないのは、教師の提示した例文から学習者が文法を推測するということでした。例文は偏らず、幅広く提示することの必要性を痛感しました。その他、「ノダ文」についても触れられましたが、自然な会話をする上でもノダ文は重要で、ノダ文が話される状況をよく理解してもらう必要があると感じました。

    以上、2時間の講演会でしたが、小林先生の明るいお人柄と興味深いお話に引き込まれ、時間のたつのも忘れて聞き入りました。講演会で心に留めた幾つかのことを少しずつボランティアでの活動に取り入れていきたいと思いました。                   (坪川 文子)

    中国鄭州通信

    私は現在、中国は河南省の省都・鄭州市というところで、高校生たちに日本語を教えております。鄭州市はさかのぼれば、中国の殷の時代(中国最古の王朝)の中心、そして現在は中国国内の東西・南北を結ぶ鉄道や道路が交差する交通の要衝として、大変栄えています。

    私が飛び込んだ学校は「鄭州市第四十七中学・高中部」という学校で、市の中心部からは少し外れた新しい開発区の中にあります。この都市のマスタープランはあの黒川紀章氏がたてたそうで、そう言われると近くにあるコンベンションセンターや芸術センターなどのデザインはとても近未来的です。夜になると周りのビル群と共にライトアップされて、まるでSF映画の世界に入り込んでしまったような気になります。

    そんな開発区の中の学校なので、建物や設備もかなり整っています。初めて学校を見た時は、まるで大学のキャンパスのようで「これが高校か?」と随分驚きました。学校の資料によると、教職員400名以上、そして生徒の数は7000人を超えるそうです。実際は私が教えている「高中部」(日本の高校にあたる)の他にも、「初中部」(同じく中学校)、そして分校(こちらは中・高が一緒)というように、市内にいくつか別の校舎があり、7000人全部が1か所にいるわけではないのですが、それにしても規模が違います。学生たちは校内の学生寮に住んでおり、土曜日の夕方から日曜日の午後まで自宅に戻るという生活を送っています。朝7時から始まる授業も、間に食事や休憩をはさんで夜の10時近くまで続くという日本ではちょっと考えられないハードなスケジュールです。ちなみに夜7時からはすべて自習。生徒たちのやる気と自主性がうかがえます。

    そんなマンモス校なら、日本語を学ぼうという生徒はどれ位いるのかと思われるかもしれませんが、現在は本校1年生と2年生、各10名前後のクラスを1つずつ(週3コマ)、分校の1年生を1クラス(週2コマ・現在3名!)を指導しています。この学校では日本語は選択科目の一つで、時間割りは昼休みの時間を利用した50分と、午後の最後の授業の40分です。そして受講するには受講料(半期で400元・現在の大卒初任給が2000~2500元程度)がかかるということもあって、3月から始まった後期の授業では、かなり生徒の数が減ってしまいました。中国でも漫画・アニメ・J-POPなど「ジャパニーズ・サブカルチャー」の人気は絶大で、それを裏付けるようにスタート当時の1年生のクラスは30人近い人数がいたのですが、ひらがな・カタカナが終わり、実際に授業が文法に入ってくると興味も薄れてくるらしく、毎年大体これぐらいの人数に落ち着くようです。一時は私の教え方が悪いのか?と悩んだりもしましたが、去年担当していた日本人の先生たち(女性2名・2人とも現在は日本)から、励ましやアドバイスのメールをもらったりして、今は自分にできることを精一杯やろうと気持ちを切り替えて頑張っています。校内で日本人一人だけだと色々悩みもありますが、そんな時に彼女たちの経験に基づいた一言は本当に心に沁みます。

    しかしささいなことで悩んでしまう私とは違い、いま真面目に授業に来てくれる生徒たちのモチベーションの高さには本当に感心します。私が日本から持って来た雑誌や漫画、こちらでも売っている日本語関連の書籍や月刊誌などを学級文庫として貸し出しているのですが、彼らはかわるがわる借りては読んでいます。また先日は「教科書の内容だけではなく、もっと日本人が実際によく使う言葉を教えてほしい。そのための5分や10分の授業の延長は、私たちは全く気にしません!」という希望を出してきた生徒がいたので、私が日本から自分用に持って来た「とっさのひとこと中国語会話」という冊子を使って、中国語と日本語それぞれを毎回授業の最後に5~6フレーズずつ教えることにしました。初めは全く日本語が話せず、私の「カタコト中国語&英語」と生徒の「流暢な中国語&英語」でしかコミュニケーションがとれなかったのに、この「とっさのひとこと」を始めてからは、ちょっとフラフラとおぼつかないながらも、少しずつ日本語で会話をしてくれるようになってきました。最後にもう一つ。ある日の授業で形容詞の否定形の練習をしていました。「かわいい」。生徒全員が知っている言葉です。「かわいいです→かわいくないです」を使って短文を作ってもらうのですが、指名した女子生徒がしばらく考えた末に私と目が合って…、「先生は…」と言いだしました。当然そうなると「先生はかわいくないです」になってしまいます(笑)。その場は別の男子生徒の「でもカッコいいです」の言葉に教室全体が笑いに包まれて救われましたが、授業が終わった後に彼女が私のところに来て「先生は可愛いです!」とフォローしてくれました。不惑のオジサンが女子高生に面と向かって「可愛い」と言われてしまうのも、それはそれで何となく恥ずかしいのですが、彼女の気持ちと懸命さは伝わってきます。こんな彼らの一生懸命さが最近たまらなく愛おしく感じます。そして、「もっと上手になってもらおう!」「もっと楽しく勉強してもらおう!」と、逆に私のやる気を彼らに上げてもらっているようにも感じます。

    今年度の任期は学校との契約で今年の5月までです。あと数か月。通常の授業、また隔週の火曜日に行っている「日本文化紹介」の授業、そして授業以外の普段のコミュニケーション。愛すべき生徒たちとの残された期間を悔いのないように過ごしたいと思います。      (田口 正志)

    教室の様子          学校の様子           生徒たち

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     


    プレースメント・テストの実施について

    授業が始まってから学期の途中でクラスを変わりたいという希望が出たり、日本語のレベルのばらつきが大きいので教えにくいといった状況がときどき見られます。このような状況に対処するために、新しく教室にくる受講生の日本語のレベルをあらかじめチェックするためのプレースメント・テストを作成し、この4月の受講生から実施に移しています。テストの内容は、ひらがな・カタカナ、文法事項、会話の3項目からなり、20分ぐらいで実施できる簡単なものですが、これでにほんご1~4、日本語の会のどのクラスに入ればいいのか、判断を助ける材料にすることを目的としています。

    2月の終わりに各クラスの受講生40名ほどに、このテストを試しに受けてもらいました。その結果、にほんご1から日本語の会に向けて平均点はあがってゆくものの、得点分布の広がる傾向が見られましたが、このあたりがこのテストを実施することにより修正できるのではないかと期待しています。また、テスト結果を各クラスにフィードバックすることにより、新しく教室に来た受講生の日本語がどのようなものであるかを知る材料にすることもできます。もとよりこのテストで完璧なレベルチェックができるわけではありませんので、各クラス担当の先生方も個々の受講生がどのレベルにあり、どのクラスで勉強するのが最適かを考えていただくことにより、さらに効果のある教室になるのではないかと思います。

    問題作成あるいはトライアル実施にご助言・ご協力いただいた筑波大学留学生センターの酒井先生ならびにカピオの先生方にお礼を申し上げます。               (清水 晃)

     

    第34期日本語講座が始まります

    4月2日(木)から第34期日本語講座がスタートします。どうぞよろしくお願いします。

    クラス

    担当講師名

    テキスト

    にほんご1

    谷津 葆子さん、日比野光子さん、二宮かおるさん

    にほんご45じかん

    にほんご2

    清水晃さん、北史香さん、板木さゆりさん

    にほんご45じかん

    読み書き

    守中正さん、高橋桂子さん、小林和子さん

    なし

    にほんご3

    小松いつ子さん、坪川文子さん、東郷美香さん

    にほんごつぎの45じかん

    にほんご4

    佐藤紀さん、曽我和子さん、三浦智子さん

    にほんごつぎの45じかん

    日本語の会

    岡野宣子さん、飯塚知子さん、馬場裕さん(新)

    なし

                       (事務局)

    TIVONAの会総会が行なわれます

    平成21年度TIVONAの会総会を下記のとおり開催しますので、ぜひご参加ください。

    日時 平成21年4月25日(土)10時~

    場所 つくばカピオ中会議室

    内容 平成20年度の活動報告、会計報告等               (会長 清水)

     

    編集後記 

    今年は例年より早く桜も開花しましたが、その花も最近の寒さに驚いているのではないでしょうか。3月、別れの季節が過ぎ、4月、スタートの時を迎えます。新しい生徒たちがやってきます。さあ~、がんばるぞ。(か)