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TIVONA通信


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    TIVONA通信第36号

    TIVONA通信第36号




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    言葉と意思疎通

    長崎県佐世保市で起きた事件は、何とも悲惨というよりほかに言葉がありません。子供を持つ親として、被害者のお父さんには深く深く同情します。また、加害者の親に対しても同じ感情を抱きます。この事件の報道を見ていて、日本語を勉強する身として感じたことをいくつか書いてみたいと思います。

    日本語(の勉強)は、読む、書く、話す、聞くが基調となっています。このほかに感じる、観るなどがあるかもしれません。言葉や文字は生活とは切っても切り離すことができません。

    「読む」:最近は、読書離れが激しく、図書が売れず出版業界も経営が大変のようです。小説のような長いものが読まれず、週刊誌や、月刊誌、特にグラビヤやイラストの豊富なものが好まれるようになっているようです。文庫本にも絵が沢山入っているものが見られます。小生も長時間の電車通勤をしていた頃が一番本を読めたように思います。

    「書く」:近頃は、手紙という習慣がすっかり無くなってしまったように思えます。手紙は、書く前にそれなりに考えをまとめます。そこには、文法上のことやきれいな単語を使うようになどという配慮をしたりします。E-mail が日常の生活にすっかり入ってしまい、手軽に情報を伝えあうことができるようになって、これはこれでよいことと思いますが、E-mail体(小生がつくった新語)の文章になってしまいます。しかし、携帯電話の小さなディスプレイのスペースに伝えたいことを凝縮して書かなければならず、正しい(伝統的な?)日本語で書くことはできません。という小生も、もっぱらE-malで用を足しています。

    「話す」:これは、以前書かせて頂きましたが、言葉は生きていて、標準的な日本語から大きくそれてしまった日本語が若い人を中心にして使われています。ゆっくりと論理立てて話す子どもが少なくなってしまったのではないでしょうか。ある種の若い人にとっては、正しい日本語は試験の中の世界しかないかもしれません。携帯メールは、直接話すことはできないのだが、意志を伝えたい時に便利なツールとなっているようです。

    「聞く」:喫茶店やレストランの中に若い二人の女性が居て、それぞれ携帯電話で向かいに座っている人でない人と会話をしているニュース番組を見ました。また、成人式で、来賓や式典の主催者の話を聞かない新成人がせっかくの式典をだめにしてしまったニュースも数多く見てきました。人の話が聞けない人が増えているように感じます。もっとも、教室で先生の話を聞けない生徒は昔も居たような気がします。

    事件に戻ります。加害者の少女は、インターネット上に自分のホームページを開き、生活の様子や感じたこと、主張などを書いていたそうです。断片的にしかニュースを見ていませんので私の偏見かもしれませんが、私たちが普段見ないような図書を読み、私たちが使わないような単語や表現でページを作成し、自分の世界に浸っていたように感じました。相手が見えないインターネットのようなものの方が自己主張をできるようです。

    文字や言葉は情報の伝達を可能にするものであり、本来双方向であったものが、今日では片方向の道具になってしまったかのように感じます。こんなに文明が発達した今、意思の疎通が図れないと言うことは残念なことです。

    子どもは大人達の先生とも鏡とも言われます。私たち大人はどうでしょうか?子ども達から見た大人も、尋常でない世界をつくっているかも知れません。読書もせず、文章も書かず、会話もろくにせず。そんな毎日を送っては居ないだろうか?(反省!!!!小須賀 洋)

    小須賀 洋

     

    国際交流フェアのヨーヨー出店

     5月8日(土)ノバホール近辺の遊歩道・広場を中心に開かれる国際交流フェアにTIVONAの会は例年どおりヨーヨーの店を出しました。

     朝10時、色とりどりのゴム風船を水槽に浮かべ、お客の来るのを待ちました。初めのうちは覗き込む人が少なく、風船を空気と少量の水で膨らませゴムひもを付ける作業も、こよりを作ってフックに巻き付ける作業にも余裕がありました。昼を過ぎたころから立ち寄る子ども連れが急に増えて大忙しとなりました。水槽の前では1回分100円を受け取ってはフックを渡し、後では風船とこよりの作業に追われました。

     ねらった風船を真剣な眼差しで追う子ども、声援するお母さん、こよりが切れてがっかりした顔つきが「好きなのを一つ取っていいよ」との声で変わる笑顔、何色の風船にしようかと相談する親子、どの姿も微笑ましく楽しいものでした。

     幸いに好天に恵まれ、3時前には用意した400個の風船がなくなりました。今年の参加者は会長の小須賀さん、小須賀さんの勤め先から渡辺さん、日本語講座受講者の王さん(台湾出身)、TIVONAの会から清水さん、服部さん、福囿さん、横山さん、新入りの守中でした。吉波さんは隣のテントでチヂミの出店をしながら時折こちらの様子を見にきて忙しそうでした。

    (守中 正)

                                               

    「日本の家庭料理教室」の報告

    6月26日(土)に「TEPCOプラザつくば」にて、受講生を対象とした「日本の家庭料理」を開催いたしました。ボランティア講師の松井先生にご指導をお願いし、夏の家庭料理としてそうめんなど乾物を使った料理を作りました。TIVONAの会からは、小林和子さんがお手伝いに来てくださいました。英語通訳は通訳ボランティアの秋葉綾さんにお願いしました。

    参加した生徒さんたちは、材料がどんなものからできているのか、またパッケージにも興味津々でした。最後に盛り付けをし、レストランで食べるのと同じような出来上がりに感激な様子でした。

    (吉波 信子)

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    文化庁「日本語教育大会」のお知らせ

    毎年恒例となっている文化庁主催の「日本語教育大会」が83()及び4日(水)に開催されます。開催についてのご案内がありましたのでお知らせいたします。3日に開催される基調講演、事例発表、パネルディスカッションについては、事前申込の必要ありませんが、4日に開催される分科会への参加は事前に各団体2名以内での申込が必要となっております。参加をご希望の方は、715日(木)までにご希望の分科会を添えて財団までメールまたはお電話にてご連絡ください。また、3日のプログラムに参加される方についても財団で交通費を負担いたしますので(但し6名分まで)、参加をご希望の方は、財団までご連絡ください。ぜひこの機会に日本語教育を取り巻く現状について知識を深めてみませんか。お申し込みをお待ちしています。                     

    大会テーマ:   「地域における年少者への日本語習得支援について考える」

    場所:    昭和女子大学(東京都世田谷区太子堂1-7)

    8/3(火)

    内         容











    <?xml:namespace prefix = st1 ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:smarttags" >13:00

    開会あいさつ

    13:05-13:40

    施策説明

    13:45-14:45

    基調講演
    「年少者への日本語習得支援について異文化間教育の視点から考える」 講演者:佐藤郡衛(東京学芸大学教授)

    14:50-15:20

    事例発表
    「年少者への日本語習得支援について ー私の実体験からー」
      発表者:ペラエス・トミダ・エマニュエル(埼玉大学経済学部3年生)

    15:35-17:30

    パネルディスカッション
    「地域における年少者への日本語習得支援について考える」
      司 会:水谷 修(名古屋外国語大学長)
      補助者:野山 広(文化庁国語課日本語教育調査官)
      パネリスト:大蔵守久((財)波多野ファミリスクール主管)
            北澤潤一(群馬県太田市国際交流協会事務局長
                 ・太田市企画部行政改革担当副部長)
            佐藤郡衛(東京学芸大学教授)
            塘利枝子(同志社女子大学助教授)
            西原鈴子(東京女子大学教授・日本語教育学会会長)

    8/4(水)

    内         容





    10:00-12:30

    地域日本語教育シンポジウム
    「外国人在住者の地域参加と共生社会の在り方」
      司 会:吉田依子((社)国際日本語普及協会事業部長)
      コメンテータ:西尾珪子((社)国際日本語普及協会理事長)
      パネリスト:アブドラ・ムザファー(気仙沼「小さな国際大使館」館長)
            平川孝美(旧名:ブイ・ティ・ミン・ヒュウ)(賢明女子学院教諭)
            ヤマダ・キヨコ・ベッティ(横浜市教育委員会指導主事助手)

     

    12:30-13:30

    昼食

     










    13:30-15:30

    第1分科会「年少者への日本語習得支援について考える」
      講師:大蔵守久((財)波多野ファミリスクール主管)
      事例発表者:文化庁委嘱事業「親子の日本語教室」の関係者

    第2分科会「地域の日本語学習支援の方法 -施策の展開-」 講師:松本 茂(東海大学教授)

    第3分科会「異文化間カウンセリングの活用 -判断留保(エポケー)の実践-」  講師:渡辺文夫(上智大学教授)

    15:45-17:45

    第4分科会「年少者への日本語習得支援の関係者を支える知識・技術・心構え」
      講師:三森ゆりか(つくば言語技術研究所所長)

    第5分科会「地域の日本語学習支援の方法 -授業のヒント-」
      講師:伊東祐郎(東京外国語大学教授) 吉田千寿子(「ことばの会」「東海日本語ネットワーク」会員)

    第6分科会「学習者を支える教材の活用方法」 講師:清 ルミ(常葉学園大学教授)

     

    (吉波 信子)

                            

    第24期日本語講座がスタートしました

     4月1日から第24期日本語講座がスタートしました。今期担当していただくクラスの名称と講師の方々、そしてテキストについてご紹介します。今後も検討が必要だと思いますので、使ってみた感想などを連絡会等でお聞きできればと思います。講師の皆さん今期どうぞよろしくお願いいたします。                                               

    クラス

    担当講師名

    テキスト

    にほんご1

    福囿久子さん、田代麻由加さん、金原奈穂さん(新)

    にほんご45じかん

    にほんご2

    柳田直美さん、柴山みゆきさん

    新井優子さん(新)

    にほんご45じかん

    読み書き

    野堀紀子さん、室町加代子、竹村瑞穂さん

    片岡廉子さん(新)

    なし

    にほんご3

    角田明子さん、内緒菜穂子さん、白田千晶さん

    にほんごつぎの45じかん

    にほんご4

    渡邊芙裕美さん、一杉知佳さん(新)

    横山直子さん(新)

    にほんごつぎの45じかん

    日本語の会

    清水晃さん、川辺千恵子さん、守中正さん(新)

    J Bridge ほか

     

    ~新しい仲間の紹介~

     

    一杉知佳(ひとすぎちか)さん

    担当クラス:にほんご4
    出身地:静岡県

    職業:大学生

     

     一杉知佳と申します。今まで初級(入門)レベルの方には教えた経験がありますが、中級に近い、初級後半の方は初めて教えるので、私自身毎回勉強させていただいています。楽しい雰囲気を作りつつ、しっかり日本語を教えていけるように頑張っていきたいです。よろしくお願いいたします。

     

    (もり)中正(なかただし)さん

    担当クラス:日本語の会
    出身地:旧満州大連市

    職業:無職

     

     第24期から参加させていただきました。日本語を教えるのは、初心者です。よろしくお願いいたします。2003年4月から約1年間ボランティア向けの日本語教授法講座に通いました。70歳を越えてからの手習いでしたが、15人中2人の同年齢の受講者がいて励まされました。現職中は熱帯農業の研究をしていましたので、タイ、ブラジルに数年滞在したり、その他の国々にも出かけていました。

     

     

    暑気払い開催のお知らせ

     梅雨のジメジメとした天気もどこへやら、連日猛暑が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。このたび、7月15日(木)午後6時30分から、つくば市天久保にあります「旬彩酒房」(ビッグエコーinモナコ2階)で暑気払いを開催することになりました。もうすぐつくばを離れる柳田さん渡邊さんの送別会を兼ねたいと思います。参加される方は、財団吉波までご連絡ください。

    (小須賀 洋 ・ 吉波 信子)

    編集後記 6月と言ったら「梅雨」でしょう。授業でもそう、話しましたのに今年の梅雨はちょっと変ですね。学生たちは雨が降らないのを喜んでいますが、夏の水不足を知っている日本人としては少々不安です。今期も,もう2ヶ月以上がたちました。各クラス順調に進んでいるようです。日本の国内外で色々な悲しいニュースも多いですが、学生たちには来る夏休みに日本語を駆使して楽しい体験をして欲しいものです。今年はどんな体験談を聞かせてくれるでしょか。(か)

     

     


    TIVONA通信第37号

    TIVONA通信第37号



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    日本語の勉強は難しい?

     

    日本語の良いところのひとつに、四季の色合いがはっきりしていて、その時々によって季節を表す言葉があります。私が生まれた5月は、「さわやかな5月の風」とか「新緑の」「風薫る」等があり、何となくその季節を肌で感じるようなことばがあります。まだまだ残暑が続いていますがそろそろ秋です。小生にとっては、食欲の秋が1番ふさわしいか・・・?いえいえ、日本語講座では、新しい学期が始まります。以前も書きましたが、新しい人々との出会いはすばらしいものです。どんな方々が参加されるのでしょうか。

    外国語を勉強することは難しいことだろうか?日本語を勉強することは難しいことだろうか?人によって、随分と違うような気がします。また、自分の国の言葉(母語)によっても随分と違うような気がします。日本人は外国語を勉強することが苦手な部類にはいるのではないでしょうか?一つは、日本語の構造に似た外国語を学ぼうとする人が少ないために、「外国語は難しい」と言う結論になってしまうこともある。これがもし、日本語に似た言葉を学ぶ人の数が多かったらどうだろう?二つめは、日本が島国であり、ホモジーニエンス(単一民族)であり、また、外国に支配されたことがないからかも知れない(幸か不幸か)。だから、外国語は特殊なものと感じているのかも知れない。

    ずっと以前にTVの番組でラオスのことを扱った番組がありました。ラオスの図書館は、当時、英語で書かれた図書が1番良い場所に置かれていたそうです。かつて、フランスがインドシナを支配していたころは、フランス語の図書、共産主義が侵略してきたころはロシア語の図書が、そして当時は英語が1番良い席に座っていたそうです。そして。ラオス人は、フランス語、ロシア語、英語を次々に覚えていったそうです。現在は?日本語の図書はどれほどあるのでしょうか?

    JICAは、モンゴル、カザフスタン、キルギス共和国など中央アジア地域を中心として「日本人材開発センター」を作っています。そこへは、概ね、日本語(運営)の専門家が派遣されています。また、日本語教育の青年海外協力隊もそれらの国々に派遣されています。ラオスにも日本人材開発センターが設置され日本語に関する専門家が2名派遣されています。しかし、61名派遣されている協力隊の中に日本語教師はひとりも居ません。ちなみに、中国へは、78名の協力隊が派遣されており、そのうち46名が日本語教師です(7月1日現在)。ここ数年、ラオスからの研修生が職場にも来ていて、気になっていたものですから、ラオスでの日本語教育はどうなっているのでしょうか。それにしても、中国の日本語熱はすごいなあ・・・。

    もう一度、日本語は難しいのかを考えてみます。ヨーロッパの言葉やアラビヤ語、韓国語は、それほど文字数も多くないので、とりあえず、読んだり(発音したり)書いたりするところまでは何とかなりそうです。日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字と種類も多い。さらに、英語をはじめとした外国語を沢山取り入れていますので、学習者は混乱するかも知れません。井上ひさし先生によると、役人が外国語を多く使って、訳の分からない文章を作って、国民をはぐらかしているそうです。そのとおりかも知れません。助詞や敬語などの扱いも、学習者によっては、日本語を難しくさせているかも知れません。

    いろいろな生徒さんが受講しています。日本語のもつ、美しさや味わい深さの一部でも感じ取って頂けるような授業にしたいものです。また、何よりも楽しい講座にしたいものです。

    小須賀 洋

                                               

    「日本の家庭料理教室」のお知らせ

    財団では、日本語講座に参加している外国人をはじめ、つくば市に住んでいる外国人の方々にお料理を通じた日本文化を楽しんでいただこうと、日本の家庭料理教室を行います。当日は、4,5名のグループごとに4つの調理テーブルにわかれて調理を進めますが、調味料の分量や使い方、野菜の切り方などを、各調理テーブルに加わってお手伝いくださる日本人が必要です。お手伝いが可能な方は、財団までメール又はお電話にてご連絡ください。

    日時 平成16年10月17日(日) 午前11時~午後2時30分

    場所 TEPCOプラザつくば (吾妻1-5-3 MOGビル2階)

    講師 松井友子先生

    内容 「秋のおもてなし料理~天ぷら&炊き込み御飯~」

    募集人員   3名(交通費、駐車券をご用意させていただきます)

    (吉波 信子)

         

    日本語ボランティアのための講演会のお知らせ

     日本語ボランティアのための講演会を開催します。今回は、以前にもつくばにお越しいただきご講演いただいた、NPO法人日本語教育研究所の武田聡子先生をお迎えします。先生は現在、桜美林大学、国士舘大学で講師としてご活躍され、また東京都北区の日本語教室の講師養成及びカリキュラムの作成にかかわるなど、日本語ボランティアの活動にも関心を寄せていらっしゃいます。

     現在、県内ではさまざまな団体によるスピーチコンテストが開催されていますが、初級レベルの日本語学習者が自分や国、社会、文化に関する特定の話題について、まとまった話ができるようにするには、どのようなことが必要か、また普段の授業に取り入れられるヒントなどをご紹介いただきます。

     参加を希望される方は、財団までメール、お電話、またはファックスにてお申込みください。

    日 時  平成16年11月28日(日) 午後1時30分から午後3時30分まで

    場 所  吾妻公民館 会議室 (つくば市吾妻1-10-1

    講 師   武田聡子先生(NPO法人日本語教育研究所)

    テーマ   「スピーチ指導」

    定 員   30名

    主 催   (財)つくば都市振興財団・TIVONAの会

    お申込みお問合せ   (財)つくば都市振興財団

    tel:029-241-1611  fax:029-241-7611

    E-mailclass@inter.or.jp

    (吉波 信子)


    文化庁「日本語教育大会」の報告

    <8月3日(火)全体会>

     平成16年度の日本語教育大会は8月3日(火)、4日(水)の2日にわたって東京世田谷にある昭和女子大グリーンホールで開かれました。今年のテーマは「地域における年少者への日本語支援について考える」というものでした。会場に着いてみると、広いホールは若い人から、年配の方までたくさんの日本語教育に関心のある方々で埋まっていました。ボランティアとして、仕事として、全国でこんなにたくさんの人たちが日本語教育に携わっているのだと少し驚きました。
     文化庁の人による施策の説明のあと、東京学芸大学の佐藤先生のお話がありました。そして次にペルーから、小学生の時に来日して、現在、埼玉大学経済学部3年生のペラエス・トミダ・エマニュエル君がここにくるまでのいろいろな体験談をユーモアを交えてお話してくれました。『来日してから3年(中1)で日本語がほとんどわかるようになった。親のサポートは大切で、大学に行きたいといったら好きにしなといってくれた。この後、意欲がとても上がった。両親にはとても感謝している。また、外国人に対する奨学金などがもっとあったらいいと思う。今まで自分で日本語を勉強してきたが、こんなに日本語支援の人々がいるなんて知らなかった。もう少し情報を提供してくれる場があるといいと思った。また、僕たちの話をもっと聞いてくれるところもほしい。外国からきた子供は、いじめなどにあうかもしれないが、がんばって、学校に通い続けてほしい。』というようなお話で、情報の場が欲しかったということばが特に印象的でした。日本語の支援を必要とする子供は、地域によって増えてきていて、いろいろな意味での地域全体での支援が、今、必要とされているのではないかと思いました。 

     (服部 敬子)

    <8月4日(水)協議会>

    わたしは8月4日の「地域日本語教育シンポジウム 外国人在住者の地域参加と共生社会の在り方」と「第3分科会 異文化間カウンセリングの活用 -判断留保(エポケー)の実践-」、「第5分科会 地域の日本語学習支援の方法 -授業のヒント-」に出席しました。

    シンポジウムでは、クウェート出身のアブドラ氏は気仙沼市での在住外国人支援活動について、ベトナム出身の平川氏は姫路の女子高校の数学教師として、また、ブラジル出身の山田氏は横浜市教育委員会職員として仕事の体験を話題提供されました。

     第5分科会では、東京外大伊東先生の指導で、写真を使って会話を組み立てるフォトランゲージのワークショップが行われました。授業の導入に有効な方法と思いました。「ことばの会」吉田氏の音楽を使った学習方法には音楽・演技の素養が、第3分科会の上智大渡辺先生による判断保留の実行には、この概念の理解ために心理学の基礎知識が必要だと感じました。

     日本語教育に熱意を持った多くの方々が各地で活躍されていることに感銘を受けた一日でした。

    (守中 正)

     第2分科会「地域の日本語学数支援の方法」および第6分科会「学習者を支える教材の活用方法」を聴講した。前者は文化庁がことし出版した「地域日本語学習支援の充実-共に育む地域社会の構築へ-」の執筆に当たった日本各地でおこなわれている日本語ボランティア活動の担当者による日本語学習支援についての考え方や方法論の紹介。在日外国人の抱える問題にどのように対処しようとしているか、各地の努力のあとがうかがえた。行政側の担当者にも是非読んでほしいとの司会者(東海大:松本茂)の言葉があった。第6分科会はNHK教育テレビの「新日本語でくらそう」の講師 清ルミ氏(常葉学園大学)による講座内容の紹介。初級教育で不足している感情表現を中心に、生活に密着した日本語とはどのようなものかといった議論があった。       (清水 晃)                      

    第25期日本語講座がスタートします

     10月14日から第25期日本語講座がスタートします。担当していただくクラスの名称と講師の方々、テキストについてご紹介します。講師の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。                                               

    クラス

    担当講師名

    テキスト

    にほんご1

    福囿久子さん、金原奈穂さん

    にほんご45じかん

    にほんご2

    柴山みゆきさん、新井優子さん、小曽戸祥さん

    にほんご45じかん

    読み書き

    小須賀洋さん、岸部由佳さん、横山直子さん

    なし

    にほんご3

    白田千晶さん、奥川育子さん(新)

    にほんごつぎの45じかん

    にほんご4

    一杉知佳さん、井上央子さん(新)

    にほんごつぎの45じかん

    日本語の会

    清水晃さん、守中正さん、矢崎彩さん(新)

    なし

     

    ~新しい仲間の紹介~

     第24期日本語講座からご参加いただいているボランティアの方をご紹介します。

     

    金原奈(きんぱらな)() さん

    担当クラス:にほんご1
    出身地:静岡県

    職業:大学院生

     

     20046月よりにほんご1を担当させていただいております金原奈穂と申します。つくば市に住んで早6年が経ちますが、学外で人と知り合う機会が少ないと感じておりました。カピオでは先生方、スタッフの方々、そして生徒さんと国籍や年齢を超えたお付き合いができ、大変うれしく思っております。まだ手探りで日本語を教えている状態ですが、楽しくわかりやすいクラスを心がけたいと思います。弱輩者ですがどうぞよろしくご指導の程お願い申し上げます。

     

    小曽(おそ)()(さち) さん

    担当クラス:にほんご2
    出身地:栃木県

    職業:大学院生

     

     24期の途中から参加させていただいております。大学院卒業後は、海外に行きたいと思っております。カピオの日本語クラスでは、チームティーチングなので、他の先生からも助言をいただきながら、充実した教室を作っていきたいと思っております。

     

     

    横山(よこやま)直子(なおこ) さん

    担当クラス:にほんご4
    出身地:

    職業:大学院生

     

     24期から参加させていただいています。クラスで教えるのは始めてではなかったのですが、まだまだ勉強不足で、準備をしていてもいつも緊張しながら授業をしています。「にほんご4」は、みなさん本当に仲が良く、とてもいい雰囲気のクラスです。これからも楽しいクラス作りを目標に、よりよい授業を作っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

     

    第1回つくば国際交流スピーチ大会のお知らせ

     このたび、つくば市国際交流委員会が主催する「スピーチ大会」への参加者募集についてのご案内がありました。受講生の皆さんにお知らせくださるようお願いいたします。詳しい内容、申込書については、財団にございますので、おたずねください。        (吉波 信子)

    日 時      平成17年1月15日(土) 12:3016:00

    場 所     つくばカピオ

    応募資格   つくば市在住・在勤者・在校者。延べ在日年数が平成16年1125日現在で在     日年数5年以内の外国籍を有する方

    募集人員   15名以内

    テーマ   自由(但し、政治的・商業的・宗教的伝道・宣伝等でないこと)

    締め切り     平成16年1125日(木)必着
    広島の難波順子さんからのお便り

     ずいぶんご無沙汰していますが、お元気ですか。 昨夜、小須賀さんと広島でお好み焼きを食べました。実は、小須賀さんから広島に出張するので一緒にお好み焼きを食べましょうというメールをいただき、喜んで出かけ、久しぶりにつくばの日本語教室のことなどいろいろなつかしいお話をお聞きしました。 

     私も6月からこちらで日本語ボランティアをしています。しばらくは親の介護くらいでほかには何もしないでぼーっとしてたのですが、日増しに物足りなさによるイライラが募ってきて、こちらで何かボランティアでもと登録に出かけました。そこですぐに日本語ボランティアを奨められ、始めたわけです。これも財団で5~6年ボランティアしていたおかげととても感謝しました。その後こちらの様子をお話しようとメールを書きかけて下書き保管箱に入れたまま、夏も過ぎ秋になってしまい、自分でもあきれています。で、その時書きかけたメール以下に添付しますね。

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    TIVONAの会の皆様

     毎日暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか。広島に来て、寒い、暑いーと言ってるうちに、もう7ヶ月過ぎました。親のことや、これから住む家の準備などで忙しくしていますが、やはり外で何かしたいと、6月から広島の国際センターで行われている日本語教室のボランティアを始めました。
     まだ参加し始めて間がないので、組織的なことはよくわかりませんが、運営はすべてボランティア自身で行っているようです。参加する外国人は、中国人、タイ人、フィリピン人、ベトナム人などのアジア人、アメリカ人、オーストラリア人、ブラジル人などで、主婦、学生、働きに来ている人などいろいろです。クラスは、1~4と応用に分けられていて、全部で5クラス。 内容は、クラス1,2がみんなの日本語 Iを、2,3がみんなの日本語 IIをベースとした授業、応用は上級者(会話)クラスとなっています。
     つくば都市振興財団の日本語クラスとの違いは、1クラスにボランティアが6,7人いて、授業は2時間というところ。前で授業するのは、各回2人で、授業を担当しない人はサポートします。2時間の授業を最初の30分をミニ授業、次の1時間を本授業、最後30分をグループワークとしています。 このグループワークでは、1クラスの中でもレベルがいろいろなので、同じようなレベルの人を2,3人くらいのグループに分けて、ボランティアが1人ずつつき、その日わからなかったことを補ったり、その日の復習をしたりしています。これは1人1人の状態を知ったり、サポートするとても効果的な方法のように思えます。
     大変なのは、教科書を使わないということ。教える内容のベースは、みんなの日本語ですが、教科書を使わないので、本授業となると、準備が大変です。でもボランティアの数も多いので、廻ってくる回数は月1回~2回と少ないのですが。久しぶりの授業で緊張します。それにいつも見学者が(?いや他のボランティアが数名)いて、それも緊張します。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

     といったところです。そして昨夜小須賀さんとも話したのですが、財団の日本語教室ではほんとに吉波さん達のおかげで苦労しないで日本語を教え、またいろいろ勉強もできたなあと思います。感謝、感謝です。つくばには時々戻っていますが、なかなか財団に行けません。そのうちまた是非伺いますね。気が付いたら、すごくながーいメールになりました。こちらは、また台風の影響で雨です。どうぞ、お元気で。So long!  

    (難波 順子)

    中国吉林大学の柳田直美さんからのお便り

     吉林大学の柳田です。(こう書くと、ちょっと照れますが)おひさしぶりです。カピオの方は、みなさんお元気ですか。第1回(?!)長春レポートをお送りします。
     わたしは、8月10日に長春に到着し、19日から授業が始まりました。長春はここ2,3日で気温が下がり、ぐっと秋らしくなってきました。到着から約1ヶ月が過ぎ、ようやく新しい生活にも慣れてきたところです。こちらの先生方はとても親切で、いろいろと面倒を見てくださいます。学生たちも熱心で、私の学生時代を思い出すと、恥ずかしくなるほどです。
     わたしの担当は4年生の作文と新聞購読、3年生の会話の授業です。4年生の作文は、卒業論文を書く直前のクラスなのですが、学生たちは提出がまだまだ先だと余裕で構えているため、どうやってたきつけていこうかというのが、目下、大きな課題です。新聞購読、こちらのほうはまだまだ手探りの状態で、教材作りに必死です。3年生の会話では、「調査発表」の形式をとって、その様子を録画しています。何か研究のネタになればいいなあと、ちょっとよこしまな気持ちも入りつつ。
     毎回、授業のたびに反省することが多く、四苦八苦していますが、何より学生たちに支えられて、自分自身、楽しく授業をしています。
     まだ詳しく書けるほど授業の方も、長春の方も詳しくありませんので、次回はもっと詳しいレポートになるよう、もっと勉強しておきます。それでは、また。

    (柳田 直美)

     

    受講生のパラディ・PFさんからのお便り

    つくばCULTURAL FOUNDATIONの皆様
    拝啓
     そろそろ木の葉っぱの色が赤くなる季節になりました。
     宇宙空港研究開発の副主任研究員のPaul-Francois Paradisで御座います。このたび、今月の15日をもちまして、宇宙航空研究開発機構を退職する運びとなり、5年間と少し住んでおりましたつくば市を去ることになりました。
     日本に居る間に、つくばCULTURAL FOUNDATIONの皆様には大変お世話になりました。先生方が数年間日本語を教えて下さったお陰で日本語を少し話せる様に成りました。つくば市での滞在は忘れがたい思い出です。
     また、今後つくば市に戻ることがありましたらどうぞ宜しく御願い申し上げます。
     すぐに美しい紅葉の季節が始まりますけれども気温は段々寒くなりますので皆様お体に十分気を付けて下さい。

    敬具

    編集後記 

    今年ほど「暑さ寒さも彼岸まで」という諺を実感した年もありませんでした。暑さは行ってホッとしましたが、台風の影響で各地に被害が続出しているのには、胸が痛みます。

     さて、財団の日本語教室が10月から始まります。25回目の学期です。こんなに長く続くのは財団のスタッフに方々、ボランティアの先生方の努力の賜物でしょう。(自画自讃??)

    これからも、楽しい教室にしていきたいですね。(か)

    パラディ・P・F

     

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    TIVONA通信第38号

    TIVONA通信第38号




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    またまた、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」

     

     文部科学相の諮問機関に文化審議会国語分科会というものがあって、敬語の使い方の実例集を作ることになったそうです。平成17年3月2日付、読売新聞は以下のように伝えています。

      国語分科会が敬語の適切な使い方を示す実例集を作成する。若者を中心に、誤った敬語が氾濫している実態を受け、文部科学相の諮問機関・文化審議会国語分科会(阿刀田高会長)は、敬語の適切な使い方を示した実例集を作ることを決め、2日の文化審議会総会で報告した。(中略 

     文化庁の2003年度の世論調査では、敬語を必要と感じる人は9割を超え、敬語への関心は極めて高い。しかし、「送らさせていただきます」などの「さ入れ」表現や、過剰な商業敬語があふれかえり、若者を中心に、敬語を正しく使えない人が増えている。

     一方で、謙譲語の「申す」「おる」に尊敬の意味の「れる」を付けた「申される」「おられる」といった言い回しや、「花に水をあげる」(本来は「やる」)などの表現は、従来は誤りとされてきたが、使われるケースが増えてきたことなどから、丁寧な言い方の一つとして許容する専門家も現れるなど、見解が分かれている。

     このため、同分科会では、現代の敬語の使用実態を調査したうえで、一定の規範を示すことにした。実例集は、相手との関係や運用場面も設定し、文の形で示す。ある程度まとまった段階で公表し、国民の意見も取り入れる方針だ。

     分科会ではさらに、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」といった現行の分類と、その名称についても見直しをし、必要があれば改めることも報告した。

     小生は戦後の間もない時期に東京に生まれ、標準語などという言葉が話されているという東京都文京区で育ちました。関西で生まれた方と比べると抑揚やアクセント以外にも言葉の使い方が違うように感じます。確かに、敬語は難しいような気がします。「気がする」というのは、あまり神経を使っていないため、いざ、敬語を使おうとすると迷ってしまうからです。「実例集」というのは、何か寂しい気がするけれど、無いより有った方が良いのかも知れません。記事の後段に「丁寧な言い方の一つとして許容する専門家も現れるなど」とありますが、言葉は生きているので、使い方も変化するし、解釈もそれに合わせて定型化していかなければならないでしょう。

     講座の生徒さんの中にも、尊敬語や丁寧語を勉強したいという方が時々います。教える方としては、どこが難しいかといえば、自分自身があまりそれらの言葉を使っていないので、どうも、不自然な気がしてならないのです。例の実例集が出来たらうまく教えられるでしょうか?いやいや、やはり旨くはいかないでしょう。先ずは、自分自身が普段からそれらの言葉を自然に話せるようにならなくてはいけないのでしょう。また課題が一つ増えた。頑張ろう。      小須賀 洋                                           

    日本語ボランティアのための講演会の報告

    ~平成161128日(日) 武田聡子先生 「スピーチ指導について」~

     日本語教育研究所の武田聡子先生による表題の講演会は、041128日(日)13301530に吾妻公民館で行われた。参加者は約20名。武田先生には5年前にも「レベル別による学習者への指導方法」と題して講演をお願いしており、今回は2回目のご出講になる。今回の講演では、外国人の日本語学習者にスピーチの指導をおこなうに当たって留意すべき事項についての説明があり、そのあと45名のグループにわかれて実際に自分を表現するためのエピソードをテーマにスピーチ練習、全員を代表してのスピーチとそれについてのコメントの仕方までを含めての実践的な演習が行われた。自分のスピーチを聞くあるいは見る機会は案外ないものであるが、実際にスピーチを他人に聞いてもらうと、自分では気のつかないクセや話の組み立て方についても考えるべき点がいろいろと出てくる。5W1Hは当然のことながら、自らも反省し取り入れるべき点をいくつも見つけることができた。成人の外国人の場合、文法的に日本語を理解することはわりに容易であるように見受けるが、知っていることと使えることは違うのである。使える日本語にするための手段として、スピーチを授業の中に積極的に取り入れることの意義を再認識する機会となった。

     なお、武田先生の所属される日本語教育研究所の活動については、

    http://www3.ocn.ne.jp/~rijle/index.html をご参照ください。     (清水 晃)

     

     

    日本語ボランティアのための講演会のお知らせ

    ~平成17327日(日) 横井和子先生 「授業に生かすイラスト」~

     講師は名古屋YWCA学院日本語学校の横井和子先生でした。子供の時から画を描くのがすきで、漫画家になろうと思ったこともあったという方で、その才能を活かして仕事をしておられます。イラストを日本語授業に使うのは、語彙や文型の導入、練習のキュー、会話の状況等を示すためです。導入や練習は絵カードでなくてもフラッシカードの利用その他でできるので、どれが効果的であるかは選択の余地があります。絵を効果的に使うには、伝えたいもの、見せたいものだけを示して、受講者の関心が余分なものへ向かないようにすることが大切という基本的な注意がありました。

     イラストの描き方については、省略した線で描くのがポイントで、単純な円に目鼻口の位置と向き、僅かに加えた線で人物の表情、年齢、個性を現すことができるし、四角形、丸、平行四辺形を基本にいろいろな小物を描くことができます。イラストが描けるようになるには、描きたいものを一度描いてみる、カット集からトレーシングペーパーに写す等々の練習を重ねることが必要です。

     それにしても無駄の無い線で、すらすらと描かれる特徴をとらえたイラストに魅了された2時間でした。

    (守中 正)


    「日本の家庭料理教室」の報告

    梅の香りも漂う、去る2月26日(土)に、つくば市内の小野川公民館にて、日本文化体験を目的とした今年度3回目の「日本の家庭料理教室」を行いました。講師は、松井友子先生です。また、通訳ボランティアとして、中嶋喜久夫さん、赤尾孝さん、奥川育子さんが、参加してくださいました。今回チャレンジしたのは、春のおもてなし料理ということで、ちらし寿し、茶碗蒸し、それから、デザートとしてフルーツ白玉を作りました。まず、ちらし寿しの具を準備して、ご飯が炊ける間に、茶碗蒸しとデザートの準備を進めます。ご飯が炊き上がったら具をまぜて、いよいよ盛りつけにかかります。先生から、見本の盛りつけ方をひととおり見せてもらってから、それぞれのテーブルで手分けして行います。完成すると、どのテーブルからも「キレイ」と歓声があがっていました。プロ級の見栄えと味に、参加した皆さんもとても感激されていたようです。最近は、日本人の私たちでさえ、家族の少人数化、食生活の洋風化などから、このような料理を家で作ることが少なくなっている気がします。毎回、この料理教室では、旬の食材を生かした日本料理の基本を学ばせていただき、私自身、実生活に役立っていることは言うまでもありません。参加された外国の方にとっても、日本人の食生活や文化への興味を深めるきっかけとなればと期待します。    (吉波 信子)

     

    「書道教室」の報告

     2月の「日本の家庭料理教室」に引き続き、3月12日(土)つくばカピオ中会議室にて、「書道教室」を行いました。講師は、書道家の加藤菜摘先生です。通訳ボランティアとして、秋庭綾さん、糸賀千恵子さんがお手伝いしてくださいました。前半は、書道について先生からお話をしていただきました。書道は、線のアートで「ただ一度だけ書く」という特長があること。また、書道の歴史についてもお話されました。そしていよいよ、後半から基本の練習です。大筆の持ち方の説明のあと、横線・縦線の書き方の練習です。「木」という漢字を練習しました。筆に慣れてきたところで、それぞれが好きな文字を先生にリクエストしてお手本を書いてもらいました。そのお手本を見ながら、自分の作品を何度も練習。参加した皆さんは、何度書いても納得できない様子で、色紙に書く前にもう少し練習したいと、時間を超過するほど、熱心にすっかり書道の世界に入り込んでしまいました。最後に出来上がった作品と先生と一緒に記念写真を撮って、つかの間の本格的な書道の時間を楽しみました。

    (吉波 信子)

     


    第26期日本語講座がスタートします

     4月5日(火)から第26期日本語講座がスタートします。担当していただくクラスの名称と講師の方々、テキストについてご紹介します。講師の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。                                             

    クラス

    担当講師名

    テキスト

    にほんご1

    高橋桂子さん、川辺千恵子さん、

    石崎久美子さん(新)

    にほんご45じかん

    にほんご2

    井上央子さん、日比野光子さん(新)

    にほんご45じかん

    読み書き

    守中正さん、大峰友美さん(新)

    なし

    にほんご3

    福囿久子さん、中村育子さん(新)

    にほんごつぎの45じかん

    にほんご4

    岸部由佳さん、渡辺薫さん(新)

    にほんごつぎの45じかん

    日本語の会

    清水晃さん、富吉結花さん(新)

    なし

    (吉波 信子)

     

    TIVONAの会総会のお知らせ

     平成17年度TIVONAの会総会を以下のとおり開催しますので、ぜひご参加ください。今年度のTIVONAの会主催行事などについて話し合います。準備の都合がありますので、出欠について前日までに小須賀、又は役員にご連絡ください。

    日 時   平成17年4月23日(土) 10:0011:00

    場 所     つくばカピオ リハーサル室1

    内 容   平成16年度の活動報告、会計報告、役員選挙、連絡網の作成等

      (小須賀 洋)

    <?xml:namespace prefix = v ns = "urn:schemas-microsoft-com:vml" >雑誌『日本語ジャーナル』休刊のお知らせ

     このたび、出版社アルクより、『日本語ジャーナル』休刊についてお知らせがありました。20053月号(2月9日発売)をもって、休刊となるそうです。これまで、日本語教師の皆さんには同誌を「教材」としてご利用いただいていたかと思います。今後、この「教材」としての要素は、『月刊日本語』に加えられるそうです。2005年4月号からは「日本語能力試験対策講座」を今日仕向けにアレンジした企画、また、9月号教材の要素を大きく取り入れた全面改訂を予定しているそうです。財団では、引き続き『月刊日本語』の購読を継続しますので、どうぞご利用ください。

    (吉波 信子)

    編集後記 

    今年の冬は 全国的に異常だったようですが、ここへ来て一気に春が押し寄せてきたようです。卒業式もあったし、春休みも始まったし、町には若者の楽しそうな集団を多く見かけます。それに、あんなに硬かった蕾も日に日に大きくなり色づき始めました。 ああ、春ですね。

    日本語教室の方も、終わりに近づいてきましたね。最後まで頑張った人に拍手を贈りたいです。休みたい時もあったでしょう。でも、続けた事によって確実に力がつきましたよ。途中でお休みした人も次回にまた、挑戦して欲しいです。待ってます。(か)

     

     


    3

    3




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    サッカーを見ながら

     

    私は、10年前に、これ程までに多くの日本人がサッカーを見て興奮するとは思わなかった。サッカー熱は、それまでに何度か来たが、今のような国民的なものには成らなかった。Jリーグの誕生が大きな要因であることは、誰しもが賛成するところですが、それ以外に何が考えられるでしょうか?外国人労働者の急増?グローバリゼーション?不景気?地方分権化?私も良く分からないので、どなたかの分析に任せることにします。

     最近のサッカーの話題では、バンコクで行われた無観客試合でしょうか。そこでは、ピッチが静かなため、選手間の言葉の交換が良くできると聞いています。一番後ろから見ているゴールキーパーが重要な役目を演じているのでしょう。本当は、こんな時にこそ、監督の適切な指揮が求められるのでしょう。しかし、ジーコは、日本語を、全く話せません。普段は、選手たちは言葉などほとんど聞こえず、目―語や手―語でコミュニケーションをとっているのでしょう。その意味では、ジーコの指示などはいつもと同じように何もないので、普段通りに出来たかもしれません。

    後日、宮本主将が、バーレーンとの試合の前に、選手たちを集め、腹を割って話し合う機会を作ったとのことが報道されました。私は、若い選手たちは、もっとこの様なことをしている、と思っていました。海外組と国内組、先輩と後輩、前衛と後衛、etc.などのことがあり、十分に会話が成り立たなかったのでしょうか? 話し合いの結果、バンコクでの試合は、普段にも増して、十分な言葉の交流と信頼関係の向上により勝利を得ることが出来たのでしょうか????

    サッカーのゲームは、他のボールゲームに比べるとルールが単純であるためか、カミさんもTVのゲームを楽しんでいる。ルールが単純だからカミさんが楽しめる、という言い方は無いかもしれない。失言、、、。私も、そのカミさんと一緒になって見ている。私が一番単純か?そのカミさんが、「ジーコは馬鹿か?」と聞いてくる(ジーコファンがいたら、ごめんなさい)。つまり、何10年も日本に居て、片言の日本語も話そうとしない外国人に憤慨しているのです。TVの前でのインタビューに、少しでもいいから、「ありがとう」とか「応援してね」とか言って欲しいのです。日本人は喜びますよ。海外組の選手たちはどうでしょうか。私が見る限り、多くの選手たちは他国の言葉を使いながら多国(どこのチームも多くの外国人選手から成っているようです。)の選手と交流しているように見えます。素晴らしいですね。       (小須賀 洋)

     

    日本語ボランティアのための講演会のお知らせ

     

    日本語ボランティアのための講演会を開催します。今回は以前にも講演していただいた筑波大学の衣川先生にお越しいただきます。日々、教室で感じた「疑問」や「とまどい」をこの機会に伺ってみましょう。

     

    日 時:  7月30日() 13:30~16:00

    場 所:  吾妻公民館

    テーマ: 「教材・教室活動をいかに実際の生活に近づけるか」

    講 師:  衣川隆生先生(筑波大学留学生センター日本語等教育部門 助教授)

    定 員:  25名

    主 催:  つくば都市振興財団/TIVONAの会

     

    日本語講座メーリングリスト始めました

     

    日本語講座の先生方同士の意見交換や事務局からのお知らせなど、事業を円滑にすすめるために日本語講座メーリングリストと26期日本語講座メーリングリストをたちあげました。26期メーリングリストは原則現役の先生方を対象にしたものですが、OBOGの方でも大丈夫です。まだ入会していない方はこの機会にぜひ登録を!

    文化庁「日本語教育大会」のお知らせ

     毎年恒例となっている文化庁主催の「日本語教育大会」が83()及び4日(木)に開催されます。開催についてのご案内がありましたのでお知らせいたします。3日に開催される基調講演、事例発表、パネルディスカッションについては、事前申込の必要ありませんが、4日に開催される分科会への参加は事前に各団体2名以内での申込が必要となっております。参加をご希望の方は、715日(金)までにご希望の分科会を財団までメールまたはお電話でお知らせください。また、3日のプログラムに参加される方につきましても財団で交通費を負担いたしますので(但し6名分まで)、参加をご希望の方は財団までご連絡ください。ぜひこの機会に日本語教育を取り巻く現状について知識を深めてみませんか。お申し込みをお待ちしています。

    テーマ: 「外国人年少者への支援について考える-子を持つ親への日本語学習支援-」
    場 所: 昭和女子大学(東京都世田谷区太子堂1-7

               文化庁「日本語教育大会」日程表


    8/3(水)

    内         容









    13:00

    開会あいさつ

    13:05-13:45

    施策説明

    13:50-14:50

    基調講演「私にとっての日本語(仮題)」 講演者:マーク・ピーターセン(明治大学教授)

    14:55-15:25

    事例発表「私と家族の日本語学習について」発表者:高 輝(首都大学東京都市環境学部1年生)

    15:40-17:30

    パネルディスカッション「外国人年少者への支援について考える-子を持つ親への日本語学習支援-」
      進行役:山田 泉(法政大学教授)
      パネリスト:秋山博介(実践女子大学助教授)
            伊東祐郎(東京外国語大学教授)
            高木光太郎(東京学芸大学助教授)
            中津美和(財団法人とよなか国際交流協会)

    8/4(木)

    内         容

    全体会

    10:00-12:30

    地域日本語教育シンポジウム

    「日本語が必要な子供たちへの支援とはー周囲の大人の連携の実現に向けて-」

     

    12:30-13:30

    昼食










    13:30-15:00

    第1分科会「親子参加型の日本語学習支援の方法について」
      講師:伊東祐郎(東京外国語大学教授)
      事例発表者:文化庁委嘱事業「親子の日本語教室」の関係者

    第2分科会「日本語教育のための社会言語学-地域の言葉の扱い方-」講師:高木裕子(実践女子大学教授)

    第3分科会「異文化理解教育の日本語教育への活用」  講師:山本志都(青森公立大学助教授)

    15:15-16:45

    第4分科会「JSLカリキュラムの理解と地域における支援の在り方」講師:川上郁雄(早稲田大学教授)

    第5分科会「地域における日本語学習リソースの活用について」
      講師:小河原義朗(国立国語研究所研究員) 岡部真理子(国立国語研究所非常勤研究員)

    第6分科会「日本語学習支援に役立つ言語技術教育の技法について」 

    講師:三森ゆりか(つくば言語技術教育研究所所長)

     

     

     

    ~新しい仲間の紹介~

    石崎久美子

     担当:にほんご1

    大学は外国語学部で、ずっと外国語を教わる立場でした。今回外国語としての日本語を教えるという全く逆の立場なので、とても新鮮な気持ちです。まだ初心者で教師として学ぶことが多々ありますが先輩の先生方からたくさんの事を吸収していきたいと思います。よろしくお願いします。

    日比野光子

     担当:にほんご2

     

    60歳を過ぎてようやく念願の世界へ第一歩を踏み出しました。日本語を教えるって本当に難しい!でも外国の方々の喜ぶ顔を見るのはとっても幸せ!この二つの想いを両手にぶら下げて、歩きを始めました。教えることは学ぶこと。今まで机上だけで見つめていた言葉が現実の迫力をもって体にしみ込み始めました。この学びを支えていてくれる生徒さんたちや仲間の先生の忍耐と寛容に感謝しながら、生徒さんたちに喜んでもらえる授業が早く出来るよう、勉強して行きたいと思います。

    大峰友美

     担当:読み書き

    2005年2月から参加しています。大学時代に日本語教育を専攻し、今はつくば市内で働いています。外国人の方々に日本語を教えながら私自身も日本語・日本文化を見つめなおし、お互いが向上できればと思います。他の先生方と協力し合い、楽しいクラスになるよう努めたいです。

    中村育子

     担当:にほんご3

    言葉の勉強は楽しいと共に、時にいらつきを伴いとても大変なものです。それでも、クラス終了後には新しいことを覚えたと言う充実感をもって自宅に帰って頂きたいものです。一日のお仕事が終わった後の残りのパワーを使っての学習ですから、なるべくリラックスして笑いのある1時間半になるよういつも心掛けております。楽しく効率よく学習者の皆さんの勉強の手助けができるよう、残りのクラスも精一杯笑顔で頑張ります。

    渡辺 薫
     
    担当:にほんご4
      
    職業:学生

     

    毎週、真剣に日本語学習に取り組んだり、明るく冗談を飛ばしたりする学習者の皆さんに会うのをとても楽しみにしています。言語を日常の適切な場面で生かせることを目的としたクラス内での場面提示や、文化や時事を含めた日本語紹介等も積極的に盛り込んでいけるよう、心がけていきたいと思っています。

    富吉結花 

    担当:日本語の会 

    職業:大学生

    大学で日本語教育を学んでいるのですが、 実際の授業ではわからないこと、難しいことが多く、毎週悪戦苦闘しています。日本語の会は会話中心のクラスですので、私も生徒さんとたくさん会話をして、いっしょに勉強していけたらと思います。

    「日本の家庭料理教室」

     

    紫陽花咲き乱れる、6月18日(土)に小野川公民館の調理室にて「日本の家庭料理教室」を行いました。講師はTIVONAの会でもおなじみの松井友子さん。今回のテーマは日本の家庭料理ということで、肉じゃが、春菊としめじの白あえ、すまし汁、きゅうりとたこの酢の物をつくりました。                        (原 雅子)

     

    As an avid eater and chef, I received an email via Taira and was immediately interested. For those that don’t know about the cooking classes in Tsukuba, they are inexpensive and you get to eat everything that you cook, pending it doesn’t burn. 

    We made and ate a splendor of Nikujaga (a great potato and beef stew), Shungiku no Shiraae Miso (stellar ground miso, tofu, sesame seed based Japanese salad), Taco no Sunomono (great octopus salad), and Sumashi Jiru (another great soup for those tired of
    making miso shiru). These basic Japanese recipes can be easily cooked at home and are very very delicious.
                       Martin Castillo アメリカ)

     

    前、日本料理のテレビを見ました。6月にはじめて、日本料理のクラスに行きました。朝、10時から14時まで 公民館でしました。メニューを4つ、つくりました。まず、日本人の先生が 作り方を教えます。それから、私たち5人で同じメニューを作りました。メニューは、ちょっとむずかしかったです。昼にみんなで一緒に食べました。とてもおいしかったです。そして、たのしかったです。新しいともだちもできました。うちでまだ、日本料理をつくりません。でも、また、このクラスがあったら、行きたいです。日本料理が 大好きですね。                 (Iglesias Prieto,Andres スペイン)

     

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    編集後記  水不足を心配したり、反対に雨の降りすぎで土砂崩れを心配したり、

    毎年のごとくに気の揉める梅雨です。でも、この梅雨が終われば楽しい夏ですね。

    今年の夏は特別です。あの「つくばエクスプレス」が開通するんです。きっと、

    つくばも変わるでしょう。どんな町に変わるか、不安と期待でドキドキ。(か) 

     


    TIVONA通信第40号

    TIVONA通信第40号




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    文化庁日本語教育大会参加雑感

     

    これまで、この研究集会に何度か参加しました。今年も1日だけでしたが、参加できました。参加の雑感を書いてみます。報告やパネルディスカッションの内容は、別途報告があると思いますので、そちらにお任せします。

    この大会は、例年7月の終わりから8月の始めころに開かれていて、大変暑くて、会場に着くまでに汗びっしょりになってしまいます。会場確保には、女子大が夏休みの方が都合がよいのかもしれない。また、教育関係者にとっても、夏休みは参加しやすいのかもしれません。参加者は、老若男女、広い年齢層の方々です。結構遠くから来られている方もいらっしゃいます。女性は、どの年齢層からも平均しているように感じますが、男性は、かなり年齢層が高いようです。もちろん、ボランティアの人も大勢参加しています。当日、会場で頂いたアンケート用紙の下欄に参加者のそれぞれの立場にチェックする欄があり、「都道府県・市町村関係」「日本語教育関係」などと一緒に「日本語ボランティア関係」という欄も堂々と並んでいます。つまり、この研究集会の目的や対象に「ボランティア」があるということと思います。実際に、国の内外で日本語を教えている人の中に占めるボランティアの量は相当と思えます。ひとつ残念なことは、主催者が文化庁というお役所のため、この集会はウィークデイに行われることです。これが土、日であれば、職業を持ちながらボランティアで日本語を教えているような立場の人にとっては、もっと参加しやすいと思います。

    参加者の多くは、何人かのグループで来ている人が多いように見受けました。その方々が話していることを聞いているのも楽しいことであります。同じような悩み事を持っているグループもあれば、全然違う環境で活動しているグループもあります。始まる前や休憩時間などを利用して活発に情報交換しています。毎年同じ場所で開催されているためか、この機会を使って離ればなれになってしまった人達が会うようにしているケースもあるようで、あちらこちらで「あら、しばらくぶり」「お元気!」「誰々さんはどうしている?」などの話し声が聞こえます。

    こういった研究集会も、複数で参加すると効果がもっとあるかも知れません。後日、自分たちの講座と比較したり、どのようなことが取り入れられるかなど検討が出来るかも知れません。研究集会の終わり時間は17時30分となっており、中身の濃い講演等を聴くと、帰る頃は、グッタリときてしまいます。帰路は、結構遠く、車中で一眠りということになってしまいます。来年はどういったテーマで行われることでしょうか。 (小須賀 洋)

    日本語ボランティアのための講演会を開催しました

     

    7月30日(土)13時半から吾妻公民館にて衣川隆夫先生による講演会に出席しました。まず「教材・教室活動をいかに実際の生活に近づけるか」のテーマに沿って実際に先生が行っている授業の内容や経過をスクリーンやお話でお聞きし、深い感銘を受けました。同時に報告された内容の完成度の高さにびっくりしましたが、受講生が学ぼうとする意欲や時間がなくてはなかなか難しく、受講生にあった方法を考えなければならないと思いました。

    次に3人程度のグループで、それぞれ先生から与えられたテーマによる討議を行い発表しました。今までお会いしたことがない方々とのグループでの話し合いは、考え方や今までの実践方法も異なるので短時間でまとめるのは難しかったようです。また、テーマも幅の広いものでしたので焦点を絞ることは難しかったかもしれませんが、いろいろな観点で話し合うことが出来ました。次回は難しい言葉のための実践方法をお聞きしたいと思いますし、私も実践してみたいと思います。講習を通して先生のお人柄や熱意がうかがわれ、私の日本語に対する学習意欲がわいてくるようなすばらしい時間を過ごす事が出来、感謝しております。                            (福囿 久子)

    文化庁「日本語教育大会」の報告

    <8月3日(水)全体会>

    平成17年度文化庁主催による「日本語教育大会」は8月3・4日にわたって開催されたが、私は1日目の基調講演、事例発表、続いてパネルディスカッションに参加した。

    基調講演では、日本語と英語の翻訳の難しさから、言語表現には多大に文化の違いが反映されることを提示。自身の日本語学習体験からは、「サザエさん」や「ちびまるこちゃん」などのテレビ漫画は大変学習に役立ったと、漫画やテレビ番組利用も推奨。但し大喜利などは、楽しく日本語を勉強できる傍ら、相手をけなすような言い回しや外国人の話し方や風習を滑稽なもの(冗談)として表現するため、注意が必要とも。

    事例発表では発表者自らの体験を元に、言語習得はそれを媒体として目標を達成するという状況が大変有用であることを述べ、こちらも漫画は学習の手助けとなったと述べた。また、媒介語なしでの学習では質問ができないことから多大なストレスがかかり、学習障害となりうることを強調した。パネルディスカッションでは地域の日本語教室の展開について話し合われた。子の言語学習においては、親の環境(語学力不足・社会進出不足)が大きく影響してくるため、平成14年より親子型の日本語教室が文化庁管下で設置されている。安心して子を連れて参加できることや語学だけでなく、人脈作りの場となり親の精神安定が図られるため、子にもよい影響を与えており、徐々にその効果が現れているとのこと。在住外国人にとって気兼ねのいらない「居場所」を提供することが有用なのではないかという意見と、ただ「居場所」の提供ではなく「実利的に有効である場」の提供が必要であり、その最も代表的なものが「日本語教室」なのだ、という意見が出た。また、事例を交えた発表からは、日本語学習だけでなくアイデンティティの確立のためにも、母語或いは母国語の学習も必要だということと、親の「ふ」(不安・不審・不信・不満・負担・不適応)を受け止め話を聞くことの重要さの話があった。

    現在、日本語教育が必要な児童生徒は、約1万人の帰国者と約2万人の外国人となっている。彼らの手助けをするには地域ごとの活動が必要不可欠となる。地域団体からは、国からの経費補助がそれには必要だと最後に提言があった。        (中村 育子)

    <8月4日(木)分科会>

    8月4日の「地域日本語教育シンポジウム 日本語が必要な子供たちに私たちができること」、第2分科会「日本語教育のための社会言語学 地域の言葉の扱い方」および第5分科会「地域における日本語学習リソースの活用について」に参加しました。

    シンポジウムでは、結婚して日本に住むことになった韓国女性、来日した時中学2年に編入になったブラジル女性、難民として小学生のとき来日したカンボジア男性の3人が日本語習得と生活の体験を発表しました。3人に共通していたのは、大変な努力家であることと日本人の良い理解者・協力者に恵まれたことでした。現在は外国人児童・生徒の日本語支援、進路の相談、こどもの心のケア等で活躍しています。父母が子どもの将来を真剣に考える必要、学校の教師の心遣い、生徒の訴えを理解しその内容を見抜くことの大切さが強調されました。母国の文化を紹介したり、母国で数学を教えたり、地雷除去にも貢献する夢も語った。それぞれが印象に残る発表でした。分科会では調査研究の内容が紹介されました。                                (守中 正)

     

    TIVONAの会」勉強会の報告

     

    8月27日()10:00~11:30に並木公民館の小会議場1に於いて勉強会が行われました。今回の講師は清水晃先生が引き受けて下さいました。テーマは『にほんご45時間』での助詞の導入、とくに格助詞「が」の導入についてです。(いろいろなテキストを参考に)「みんなの日本語初級1」あるいは「にほんご45時間」を持っている方は持参して、清水先生が作成して下さったプリント4枚で進められました。

    1枚目は初級での助詞の導入(格助詞、係助詞)について、2枚目は「は」と「が」について、3枚目は助詞「が」の導入、4枚目は助詞の分類をみんなで勉強しました。

    勉強会は清水先生と参加者(小須賀・川辺・福囿・日々野・守中・谷津)で熱心に行われ、大変有意義な時が過ぎました。                    (谷津 保子)

    第26期日本語講座が終了しました

    4月からスタートした第26期日本語講座が半年の期間を終えました。9月20日に火曜クラスが、9月27日に木曜クラスが最終回を迎えました。修了式では、3人の全回出席者を含め、35名の生徒ひとりひとりに担当の先生方から修了証を渡しました。修了式の後のティーパーティでは、お茶やお菓子をつまみながら、めいめい話に花を咲かせていました。生徒の皆さんには、このクラスを修了しても日本語をブラッシュアップし続けてほしいものですね。                            (原 雅子)

     

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    (修了式の様子)

     

    第27期日本語講座がスタートします

    10月4日(火)から第27期日本語講座がスタートします。講師の皆さん、どうぞよろしくお願いします。

    クラス

    担当講師名

    テキスト

    にほんご1

    渡辺薫さん、齊藤桂子さん

    にほんご45じかん

    にほんご2

    高橋桂子さん、日比野光子さん

    にほんご45じかん

    読み書き

    守中正さん、北嶋裕子さん

    なし

    にほんご3

    富吉結花さん、日比野光子さん、藤井未也子さん

    にほんごつぎの45じかん

    にほんご4

    福囿久子さん、矢崎彩さん

    にほんごつぎの45じかん

    日本語の会

    清水晃さん、木村優大さん

    なし

     

     

    ~新しい仲間の紹介~

    第27期日本語講座からご参加いただいているボランティアの方を紹介します。

    齊藤佳子(さいとうよしこ)さん

     担当:にほんご1

    初心者を対象としたクラスですので、明るく楽しく授業を進めていきたいと思っております。学習者のみなさんの目の輝きを大切に、日本語を教えていきたいです。又先輩の先生方に教えていただきながら、私も勉強していきたいです。

    北嶋裕子(きたじまゆうこ)さん

     担当:読み書き

     

    今回初めて日本語講座ボランティアに参加しております。現在つくば市内で働いています。つくばに住む外国人の方々の為に何か自分のできることはないかと考えていました。日本語を教えることは初めてです。日本語を教えながら私自身も成長していけたらと考えております。至らない点ばかりですが、一生懸命頑張りますので、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

    藤井未也子(ふじいみやこ)さん

     担当:にほんご3

    大学で国際関係を学んでいるのですが、日本語、日本文化を外国の方に教えることにとても興味があり、将来は海外で日本語教師として活躍したいと思っています。素晴らしい経験をしたいと思い、このボランティアをすることに決めました。私は日本伝統スポーツである、剣道を6年間やり、武道の精神を身をもって体験してきました。こういった日本の素晴らしい文化に触れながら、皆さんと楽しく日本語を学んでいきたいです。よろしくお願いします。

    木村優大(きむらゆうた)さん

     担当:にほんご3

    今年から、つくばに住むようになったので、つくばの街の事はまったくわかりません。少しでも早く皆様と仲良くなって、多くの経験とつくばの街の事を知りたいと考えております。わからない事ばかりですけど、皆様よろしくお願いいたします。

     

     

    日本語の書庫がカピオ3F奥に移動しました

     

    まだ暑い日ざしが残る9月21日(水)に清水さん、日比野さん、福囿さん、守中さんに集まっていただき、日本語関係の書籍整理を行いました。今回、新しくカピオ3F会議室奥に書棚を作ったのでそこに移動しました。教科書、参考書、絵カード、DVDetcを種類ごとにわけ、登録番号順に書棚に納めていきました。ちょっとした勉強会ができるスペースもありますので、どうぞご利用ください。                (原 雅子)

     

    ボランティア研修会のご案内

     

     

    つくば都市振興財団とつくばコンベンションビューローでは、このたび、登録しているボランティアの方を対象にしたボランティア研修会を5回シリーズで開催することになりました。テーマは、観光、語学、会議支援、など5つのテーマを5ヶ月にわたって行います。すでに第1回と2回は行ってしまいましたが、今後も順次開催していきますので、興味のある方はぜひご参加ください。お待ちしています。

     

     

    第3回「語学」

    第4回「日本文化」

    第5回「会議支援」

    タイトル

    ボランティア通訳としてのスキルと心構え

    つくばに住む外国人が知りたいこと

    ボランティアの接客・マナー(仮)

    講師

    多文化共生センター職員

    つくば市在住外国人

    ホテル関係者

    定員

    30名(先着順)

    30名(先着順)

    30名(先着順)

    日時

    20051120日(日)13:0016:00

    200625日(日)

    13:0016:00

    20062月下~3月上13:0016:00

    場所

    吾妻公民館

    インフォメーションセンター

    吾妻公民館

    体験

     

    通訳のロールプレイをします 言語は問いません

    風呂敷の包み方 新しい使い方を発見しよう

    実際に接客体験をしてみましょう

    用意するもの

    特にありません

    風呂敷

     

    特にありません

     

    申込期間

    10/3(月)~10/21(金)

    12/9(金)~12/22(木)

    1/10(火)~1/27(金)

    参加費

    無料

    無料

    無料

    申込方法

    電話またはemailで。

     

    (財)つくば都市振興財団までお申込ください。

      (大木 喜子)

     

    編集後記  TXが開通して、つくばの街中でつくばの住民ではなさそうな

    人たちを多く見かけるようになりました。観光、仕事、友人に会いに、色

    々な目的でつくばにいらっしゃいます。まだ、街中は建設途中というとこ

    ろがあり不便でしょうが、つくば市民のホスピタリティを発揮して皆さん

    が「つくばで楽しかった」と言ってもらえるように心がけたいです。(か)