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    TIVONA通信第31号

    TIVONA通信第31号




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    幅を広げる

     インターネット上をフラフラと漂流していると、時々面白いところに流れ着くことがあります。そこは、「国語審議会」という会議を司っている文部科学島でした。このネット上の小窓の国語審議会は、とてもつまらないところでしたが、2000年12月8日の答申の内容が細かく出ていました。そのうちの2つは、「国際社会に対応する日本語の在り方」「現在社会における敬意表現」でした。前者の、「はじめに」の部分を引用すると、「本答申は,「一.  国際社会における日本語」「二.日本語の国際化を進めるための方針」「三.  国際化に伴うその他の日本語の問題」の3章から成る。一.においては,これからの国際社会における日本語の在り方についての基本的な考え方を明らかにする。二.においては,その考え方に基づいて,日本語の国際化を進めるための三つの方針を提案する。さらに,三.においては,国際化に伴って生じている外来語・外国語増加の問題及び姓名のローマ字表記の問題について,考え方を示すこととする。」となっており、興味がそそられる。本文にはいると、「多様な日本語学習需要に応じたきめ細かな学習支援」「外来語・外国語増加の問題」ということについても触れている。あまり長く続けると評論のようになっていまいますので、この辺で打ち切ります。上記の事柄に興味のある方や日頃外来語をワープロで打つときの煩わしさなどを感じている方はアクセスしてみて下さい。

     新聞には幅広く色々な情報が載っています。時々、「ハッ」とするような記事が書かれていることがあります。先日は、「日本語探しに辞書と友達に」(1月4日付朝日新聞「声」の欄)という投稿があり、投稿者は中学生の女の子でした。「フム、フム」と言いながら読みました。タイトルでお分かりのように、日本語を辞書で探す喜びに関する投稿でした。

     こうしたインターネット上の情報や新聞記事も、自分の仕事には直接関係ないものの日本語講座をしていたおかげで、関心を持って(楽しく?)読めるのだと思います。つまり、色々なところに手や足、口を出していると人間の幅というものが広がるのかも知れません(?)。こうした、ボランティア活動のような本来の仕事とは別のお付き合いの中で最も大事なことは、人とのつながりではないでしょうか?これは、はじめは、お互いにバックグランドなどを知らない間柄であり、良好な関係を築くことは短期間では出来ません。お金では買えない。動物たちの世界では出来ない、人間界特有のものではないでしょうか。

     私事で大変恐縮ですが、身内に不幸があり年末に年賀状書きをしませんでしたが、それでも何人かの方々から年賀状を頂きました。例年のような正月の行事もないため、ゆっくりと年賀状を見ることも出来たわけです。そうすると、年賀状というのは素晴らしい習慣だと感じました.簡単なはがき1枚で、家族の近況を知らせたり、日頃の疎遠を詫びたり、文才、書才、画才、デザイン才(?)等を発揮できます。来年の年賀状は少し頑張ってみよう。

     年の始めから、文脈が、あちこちへと分散し、読まれる方にご迷惑をおかけしています(これはいつものことです。)。今年も、講演会等はもとより、お料理、書道などを加え、盛りだくさんで行きたいと思います。宜しくお願いいたします。

    小須賀 洋

    「日本語ボランティアのための講演会」

    ―星野恵子先生のご講演から―

    去る、12月1日(日)、「にほんご90日」の著者の星野恵子先生による日本語を教えるボランチィアのための「日本語能力試験をうける人への対応」という講演会が行われました。

    講義の内容は、先ず試験を受ける生徒、受けない生徒に分けられたら理想的で、受ける生徒には模擬試験問題や「日本語ジャーナル」などの問題を利用して、生徒の程度を知り対策をたてるとのことです。今までに日本語の模擬試験の問題集は13冊出ているのでフィードバックして、練習させことが役立つそうです。

    出題は文字、読解、文法、聴解などからで、漢字については、3級~4級までは300字、2級は1000字、1級は2000字の中から出題されるとのことです。ちなみに今日、日本人の知るべき漢字として常用漢字は1945字だそうなので、1級は相当の力が要求されるとのことです。語彙としては、3級で1500、中級で6000、上級で10.000程の語彙の中からで長音、促音、濁音等も出題されます。文法では、2級の文法で言い回し方が200位、1級で200+100位、4級~1級まででは400~500位の中から毎年出題されているので、読解と同じく問題集を多くこなす事が必要だそうです。聴解は聴解練習のテープを聞いて耳を慣らす方法が良いとのことでした。

    星野先生の用意して下さった4枚のプリントと、お持ちになった参考書をテキパキと説明されて、インフォメーションセンターで2時間の講演会は瞬く間に過ました。    (谷津 葆子)

     

    ※この講演会で星野先生が紹介してくださった本の中から、次の7冊を購入しました。2月6日(木)以降、財団蔵書コーナーに加えますのでぜひご利用ください。     (吉波 信子)

    日本語能力試験 出題基準 【改訂版】

    著作・編集:国際交流基金

    (財)日本国際教育協会

     

    凡人社

    完全マスター 1級 

    日本語能力試験読解問題対策

    草野宗子、村澤慶昭、牛米節男 著

     

    スリーエーネットワーク

    完全マスター 1級 

    日本語能力試験文法問題対策   

    植木香、植田幸子、野口和美 著

     

    スリーエーネットワーク

    完全マスター 2級 

    日本語能力試験文法問題対策

    アジア学生文化協会留学生日本語コース 著

     

    スリーエーネットワーク

    完全マスター 漢字

    日本語能力試験2読解問題対策

    草野宗子、村澤慶昭、牛米節男 著

     

    スリーエーネットワーク

    漢字・語彙が弱いあなたへ

    足立章子、黒嚇技辧・羯獲害臓|�

     

    凡人社

    みんなの日本語初級Ⅱ

    初級で読めるトピック25

    牧野昭子、沢田幸子、重川明美、田中よね、水野マリ子 著

     

    スリーエーネットワーク


    ~新しい仲間の紹介~

     

     

    岸部(きしべ) 由佳(ゆか)さん

    担当クラス:読み書き
    出身地:富山県

    職業:大学生

     

    私は大学の方で日本語教育について勉強していますが、理論と実際の現場は大きく異なるのだということを痛感しています。まだまだ不慣れで他の先生方をはじめ生徒さんにも多くの迷惑をかけることと思いますが、一生懸命がんばりますのでよろしくお願いします。

     

     

    川光(かわみつ)いつみさん

    担当クラス:中級1
    出身地:広島県

    職業:会社員

    川光いつみと申します。今回はじめて日本語講座の講師をさせていただいております。今回は中級1を仁衡 さん、柳田さんと担当させて頂いております。日本で日本語を教えるのは初めてですが、皆さんに助けていただきながら楽しく授業をさせていただいております。毎週水曜日を楽しみにしています。いつもは研究機関にて実験装置等の保守・管理業務を行っております。まだまだ授業に慣れないことも多く、大変ですが,楽しく授業ができるようがんばっていきたいと思っております。よろしくお願い致します。

     

     

    大久保(おおくぼ)直美(なおみ)さん

    担当クラス:日本語の会

    出身地:東京都

    職業:大学生

     

    日本語を教えるのは今回が初めてです。もともと日本語に興味があり、それを使って何か活動してみたいとかねてより思っていました。今回このような機会を与えられたことを嬉しく思います。実際のクラスでは上手くできなくて落ちこむこともありますが、それ以上に、違う文化背景を持った人と接することがとても楽しく、いい刺激になっています。まだまだ未熟ですが、勉強して少しずつ進歩していきたいと思います、どうぞよろしくお願いします。

     

    ※その他7名の方は次号でご紹介します。

     

    日本語講座特別授業 日本文化体験講座

    「日本の家庭料理教室」「書sho教室」のお知らせ

     第21期日本語講座では日本文化体験講座として「日本の家庭料理教室」と「書sho教室」を開催します。受講生へのお知らせについてご協力いただくことは勿論のこと、お時間のゆるす方はぜひご参加ください。参加をご希望の方は、財団までメール(class@inter.or.jp)又はお電話(029-856-7007)にてご連絡ください。

    ≪日本の家庭料理教室≫

    日 時 2003年2月15日(土) 

    午前10時~午後2時

    場 所 春日公民館 調理室

    講 師 日本語ボランティア 松井友子先生

    内 容 太巻き寿し、筑前煮、ほうれん草のごま和え、みそ汁

    定 員 24名(先着順)

    参加費 500円

    (※ただし小学生未満の子供は無料)

    ≪書sho教室≫

    日 時 2003年3月15日(土) 

    午後2時~午後3時30分

    場 所 つくばカピオ 3階 中会議室

    講 師 加藤菜摘先生

    内 容 書のお話

        書道体験(好きな文字を書いてみよう)

    定 員 20名(先着順)

    参加費 100円

     

    (吉波 信子)


    日本語ボランティアレベルアップ講座のご案内

     このたび茨城県国際交流協会が主催する「日本語ボランティアレベルアップ講座」が行われることになりました。この講座は県南、県西地区でボランティアによる日本語教室を開催している団体を対象に実施されます。受講者募集についてお知らせがありましたのでご案内いたします。参加をご希望の方は、下記の申込み方法を参照のうえ、各自お申込みください。

    日 時  3月14日(金) 10:3015:30

       3月15日(土) 10:3015:30

       3月16日(日) 10:3015:30

    場 所  つくばインフォメーションセンター(つくば市吾妻1-10-1

    内 容   講師:関真美子氏、井上とも子氏(茨城国際学院講師)

    目的:初級日本語(Ⅰ、Ⅱ)クラスの授業手順の確認および学習目的の意識化

    月日(曜日)

    主な授業内容

    担当

    3月14日(金)

    ○バルーンバ語講座

    学習者の気持ちを実体験!!

    ○授業の手順

       教案の作り方、教科書の使いかた

    ○モデル授業

    ○グループ活動:課題を考える(1)

       導入など

     

    井上

     

    井上

     

    井上

    井上

    3月15日(土)

    ○音声に関すること

       知っていたい音声の知識

       現場の音声指導

    ○グループ活動:課題を考える(2)

       ドリル、アクティビティーなど

     

     

    井上

     

     

    3月16日(日)

    ○課題の実践

    ○ボランティア日本語クラスの役割

     

    井上

    対象者  県南、県西地域で活動中の日本語ボランティア約30名

    ※3回とも受講可能な方

    申込み  2月28日(金)までに一人一枚の往復はがきでお申し込みください。住所・氏名・電話番号・所属団体・日本語ボランティア歴(年数)をご記入ください。定員を超える場合は抽選となります。

    お申込みお問合せ   (財)茨城県国際交流協会 担当:沼田

    310-0851 水戸市千波町後川745 県民文化センター分館2階

    ℡029-241-1611  fax029-241-7611

    (吉波 信子)

    編集後記 先日,お正月を迎えたばかりだと思っていましたのにもう1月も終わろうとしています。日本語教室も後半が始まりました.リフレッシュした先生方や学生の熱気溢れる学習が再開されたことでしょうね。最近,風邪やインフルエンザが流行っているそうですから元気に最後まで頑張ってください。日本料理の講習会もありますのでしっかり栄養をつけて楽しく勉強しましょう。(か)

     


    TIVONA通信第32号

    TIVONA通信第32号




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    いつの間にか33

      

    時々、古い音楽テープを聞く。それは、上さんがスペイン語のIrene先生から貰ったもので、スペイン人の歌手Julio Iglesias(フリオ・イグレシアス)が甘く切なく歌っているテープです。♪♪Trenta y tres anos (トゥレンタ・イ・トゥレス・アニョス)タララー。33才の女性の心境を切々と歌っている。33才は女心の曲がり角か?今日は、この「33」ではない。そうだ、ずっと昔「カラスの足跡なぜ恐い。25才はお肌の曲がり角」という化粧品のCMがあった。その続きを「33才は体力の曲がり角」と言った人もいた。その「33」とも違う。今日の33は、TIVONA通信の第33号です。前回、「光陰矢のごとし」という題で書かせていただいた。とにかく月日の経つのが速く感じられる。ありがたいことにTIVONA通信のバックナンバーは財団のホームページに載せていただいている。URLは、このニューズレターの上の方にも記載されている。毎号、某かの文章を書かせていただいている。読み直してみると、何かくすぐったくなる。

     約10年が経った。TIVONA通信がここまで続くとは思っていなかった。当時、会員の多くの方がe-mailで情報交換するとも思えなかった。そのため、会員の情報交換の場として年に何回かニューズレターを出すことにした。レイアウトなどはあまり変わっていない。一番大きく変わったのは、原稿の書き手が変わった。多くの会員が発展的につくばの外へ出ていき活躍の場を広げた。当時は、会報をつくばの外へ送るということは考えていなかった。会費の財源が極めて乏しく、郵便代に困っていた時期もあった。そんな時、会の創生期に活躍され、東京、神奈川に転居された山田さんや平野さんから励ましの言葉と2年分の会費を送っていただいた。今は会友という制度も出来、また、フリマーやヨーヨー屋の売り上げなどで財源も豊かになって遠くの方々に心配をかけなくとも済んでいる。

     4、5年前、財団にメールが舞い込んだ。日本語教授法を勉強している学生からだった。インターネットで「言葉のゆらぎ」を検索していたところ、我がTIVONA通信にぶつかったとのことでした。何冊か、小生が読んだB級関連図書を紹介したところ、随分と喜んでいただいた。海外に出て行かれた方のご自宅にTIVONA通信を送っていたところ、現地に転送していただき、本人が楽しみにしていることなどのお礼をいただいた。そんなところにも読者がいたのか。

     最近、TIVONAの封筒がなくなってしまい調達することになった。どうしてもマークを入れたかった。これは、今は市役所に戻られた藤沢さんの作品だ。柔らかい、ほのぼのとした雰囲気を小生は気に入っている。このマークが決まったのはいつのことだったか。そのころ図案のコンペもしたように覚えている。封筒の色は、いつの間にか定着してしまったTIVONA通信の用紙に用いられている淡い緑青となった。この色も誰が決めたのでもないのにいつも使うようになってしまった。歴代の編集局長(書記)さんのおかげ。

     今期(22期)の始めの打ち合わせでTIVONAの会の趣旨の説明や会費(決して税金的なものではありません。)について役員を通じて説明したものの、何となく納得のいっていない新規の会員の方がいたかも知れません。既に総会の関係資料やニューズレターをご覧になってTIVONAの会の趣旨をご理解頂けたことと思います。バックナンバーもインターネット上に載せてありますので、是非ご覧になっていただきたいと思います。また、色々な意見を出していただければニューズレターも充実すると思います。特に、活力のある若い方に積極的にご参加いただきたい。火、水曜だけの単なる日本語教授法の実習の場だけにしないで、つくばという地域に融け込んで欲しい。つくばという新しい街作りにも手や足、口を出していただきたい。

     エッセーのような文章は、普通、起承転結となるものと聞いている。小生の文は、このような概念や制約にとらわれていない。そのように巧く書けない。言ってみれば幼稚な文章であります。言葉足らずのところが多々あると思います。ご容赦を!!

    小須賀 洋

     

    国際交流フェアヨーヨーのお店


     5月10日、つくば国際フェスティバルの第1日目にティボナの会で例年のようにヨーヨーのお店を出しました。場所は、ノバホール近くの遊歩道上、お隣は外国のアクセサリーを売っているお店、反対側は、韓国のデジュンに出かけたつくば市内の高校生グループの写真展という位置でした。朝からさわやかな天気で、お昼前には、遊歩道はたくさんの人々でにぎわい、ティボナのお店でも たくさんの子供たちが、カラフルな風船の浮かんだ水槽のまわりにしゃがんで、目を輝かし、コヨリで真剣にヨーヨーつりをしていました。一回100円で多くても3個までということでしたが、そのチャンスをフルに活かして風船3個をゲットした子(お母さん?)もいたようです。お店の仕事としては、コヨリづくり、風船づくり、お水張り、それから、売り子さんなどがありました。後ろでコヨリを作り、風船をふくらまし、ゴムで止めて、それらを水槽にという具合でした。ティボナの会からは小須賀さん、荒井さん、清水さん、藤岡さん、川辺さん、小林さん、谷津さん、藤田さん、服部が参加しました。吉波さんも、もちろんのこと、なんと日本語クラスの生徒さんからも、ラジャ(インド)さん、チョウ(中国)さんがお手伝いにきて
    くれました。みんなでうまく仕事を手分けをしながら、順調に売り上げをのばし、3時になったところで、ヨーヨーのお店の権利を隣の高校生グループに、いさぎよくゆずることにして、終わりとしました。売り上げのほうは、2万円ぐらいでした。
     五月晴れの空の下、小さな子供達がヨーヨーつりに夢中になって楽しんでいるのを見て、このボランティアに参加して、よかったと思いました。

    (服部 敬子)
    ~新しい仲間の紹介~

     

     

    大橋(おおはし)()()さん

    担当クラス:入門
    出身地:東京都

    職業:学生

     

     はじめまして。前期の1月から日本語教室に参加させていただいております。前回に引き続き、入門コースの担当です。右も左も分からず、毎回バタバタしながら授業に挑んでいます。入門クラスですから、楽しんで日本語に触れ、たくさん話してもらるようなクラスにしたいと考えています。また、先生方からいろいろと勉強させていただきたいと思っています。よろしくお願い致します。

     

    藤田(ふじた)()()さん

    担当クラス:中級1
    出身地:名古屋市

    職業:英語講師

    言葉が大好きで色々な言語をかじっているうちに、英語とフランス語に関しては仕事にできるくらいに上達し、事務翻訳等をしておりました。中国語をかじり始めた頃、台湾人である主人と出会い、将来台湾に住んだときに日本語を教えられればと、日本語教師養成講座を受けました。そこで日本語の奥深さにはまってしまいました。現在は英語講師をしながら、CAPIO以外にも自宅等で、グループ・個人で日本語を教えています。

     

     

    長谷川(はせがわ)輝美(てるみ)さん

    担当クラス:中級2

    出身地:茨城県

    職業:アルバイト

     

    長谷川と申します。日本にいる外国の方に、少しでも多く日本人と交流の機会を持っていただいて、日本人・日本の国への理解を深めていただくお手伝いをしたいと思って応募したのですが、自分が自国の言語に対していかに無頓着だったのかを生徒の皆さんに気づかされ、人に教える事の難しさを今、痛感しております。わからないこと、失敗だらけの私ですが、どうぞ今後もよろしくお願いいたします。 

     

     

    TIVONAの会日本語講師連絡会の報告

     

     5月に行われたTIVONAの会総会で、講師間のコミュニケーションの機会を持ちたいという意見が出たこと、また私自身、気になっていたことでもあったので、今回6月21日(土)に連絡会を開くよう音頭をとらせていただきました。参加を呼びかけたのは、現在クラスを担当しておられる講師の方々と一部役員の方で、各クラスの、あるいは共通的な問題について意見を交換したいというのがその目的とするところです。
     事前にスケジュールの調整はしたのですが、ご多忙の方が多く、当日集まることができたのが6名だったのは残念でしたが、2時間にわたり、いろいろ有意義な話し合いができたと思います。参加のなかったクラスもありましたが、事前に問題点を伺うことはできましたので、現在の講座の問題は一応集約することができたと思います。
     議論の内容は、入門、初級、中級については、現在使用しているテキストの長所、短所、望ましいテキストはどのようなものかについて意見が述べられ、さらに我々の講座に適したテキストはないか、少し時間をかけて探す作業をしようということになりました。読み書きと日本語の会についてもその目的、実際の運営上の問題点、解決策などについて議論がありました。そのほかに、コーヒーブレークへの賛否、組み分けの仕方、クラスの名称など共通的な問題、財団への要望などなど、いろいろな意見が出されました。
     ここに詳細を述べるスペースはありませんが、ご興味のある方は議事録と同日使用しました資料がありますので、現役の講師の方か、事務局の方へお問い合わせいただければご覧いただけます。また、ご質問、ご意見がありましたら歓迎いたします。
     以下はわたしの感想ですが、われわれボランティアで日本語教室の活動をおこなっているわけですが、受講生からすれば、授業料を払って参加しているわけですから、当然それに対する見返りが期待されているわけです。ボランティアであるからという甘えは許されないわけです。とは言え、われわれはプロの日本語教師ではありませんから、プロのテクニックを提供することはできないわけですが、アマチュアなりに誠意をつくして生徒に向き合うことで、受講生に満足してもらえる授業ができるのではないかと思います。「楽しい授業を目指しています」とどなたかがおっしゃっていましたが、財団の教室の基本はそこにあるように思います。「楽しい授業」をするために、やらなくてはならないことはまだ沢山あるようですが、充分に実現可能な目標だと考えております。

    (清水 晃)

     

    文化庁日本語教育大会のお知らせ

     

    教材調査のお知らせ

     

    編集後記 一雨ごとに,春がやってくる気がします。春は別れと出会いの季節ですね。第21期の日本語教室も無事に大きな成果を納めて終了しました。今年は日本料理や書道など日本文化を紹介す企画も好評でした。次回の日本語教室は4月初めから始まります。更に,楽しく日本語教室が活動できるように会員の皆様のご協力をお願いします。(か)

     


    TIVONA通信第33号

    TIVONA通信第33号




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    いつの間にか33

      

    時々、古い音楽テープを聞く。それは、上さんがスペイン語のIrene先生から貰ったもので、スペイン人の歌手Julio Iglesias(フリオ・イグレシアス)が甘く切なく歌っているテープです。♪♪Trenta y tres anos (トゥレンタ・イ・トゥレス・アニョス)タララー。33才の女性の心境を切々と歌っている。33才は女心の曲がり角か?今日は、この「33」ではない。そうだ、ずっと昔「カラスの足跡なぜ恐い。25才はお肌の曲がり角」という化粧品のCMがあった。その続きを「33才は体力の曲がり角」と言った人もいた。その「33」とも違う。今日の33は、TIVONA通信の第33号です。前回、「光陰矢のごとし」という題で書かせていただいた。とにかく月日の経つのが速く感じられる。ありがたいことにTIVONA通信のバックナンバーは財団のホームページに載せていただいている。URLは、このニューズレターの上の方にも記載されている。毎号、某かの文章を書かせていただいている。読み直してみると、何かくすぐったくなる。

     約10年が経った。TIVONA通信がここまで続くとは思っていなかった。当時、会員の多くの方がe-mailで情報交換するとも思えなかった。そのため、会員の情報交換の場として年に何回かニューズレターを出すことにした。レイアウトなどはあまり変わっていない。一番大きく変わったのは、原稿の書き手が変わった。多くの会員が発展的につくばの外へ出ていき活躍の場を広げた。当時は、会報をつくばの外へ送るということは考えていなかった。会費の財源が極めて乏しく、郵便代に困っていた時期もあった。そんな時、会の創生期に活躍され、東京、神奈川に転居された山田さんや平野さんから励ましの言葉と2年分の会費を送っていただいた。今は会友という制度も出来、また、フリマーやヨーヨー屋の売り上げなどで財源も豊かになって遠くの方々に心配をかけなくとも済んでいる。

     4、5年前、財団にメールが舞い込んだ。日本語教授法を勉強している学生からだった。インターネットで「言葉のゆらぎ」を検索していたところ、我がTIVONA通信にぶつかったとのことでした。何冊か、小生が読んだB級関連図書を紹介したところ、随分と喜んでいただいた。海外に出て行かれた方のご自宅にTIVONA通信を送っていたところ、現地に転送していただき、本人が楽しみにしていることなどのお礼をいただいた。そんなところにも読者がいたのか。

     最近、TIVONAの封筒がなくなってしまい調達することになった。どうしてもマークを入れたかった。これは、今は市役所に戻られた藤沢さんの作品だ。柔らかい、ほのぼのとした雰囲気を小生は気に入っている。このマークが決まったのはいつのことだったか。そのころ図案のコンペもしたように覚えている。封筒の色は、いつの間にか定着してしまったTIVONA通信の用紙に用いられている淡い緑青となった。この色も誰が決めたのでもないのにいつも使うようになってしまった。歴代の編集局長(書記)さんのおかげ。

     今期(22期)の始めの打ち合わせでTIVONAの会の趣旨の説明や会費(決して税金的なものではありません。)について役員を通じて説明したものの、何となく納得のいっていない新規の会員の方がいたかも知れません。既に総会の関係資料やニューズレターをご覧になってTIVONAの会の趣旨をご理解頂けたことと思います。バックナンバーもインターネット上に載せてありますので、是非ご覧になっていただきたいと思います。また、色々な意見を出していただければニューズレターも充実すると思います。特に、活力のある若い方に積極的にご参加いただきたい。火、水曜だけの単なる日本語教授法の実習の場だけにしないで、つくばという地域に融け込んで欲しい。つくばという新しい街作りにも手や足、口を出していただきたい。

     エッセーのような文章は、普通、起承転結となるものと聞いている。小生の文は、このような概念や制約にとらわれていない。そのように巧く書けない。言ってみれば幼稚な文章であります。言葉足らずのところが多々あると思います。ご容赦を!!

    小須賀 洋

     

    TIVONAの会日本語講師連絡会の報告

     

     5月に行われたTIVONAの会総会で、講師間のコミュニケーションの機会を持ちたいという意見が出たこと、また私自身、気になっていたことでもあったので、今回6月21日(土)に連絡会を開くよう音頭をとらせていただきました。参加を呼びかけたのは、現在クラスを担当しておられる講師の方々と一部役員の方で、各クラスの、あるいは共通的な問題について意見を交換したいというのがその目的とするところです。
     事前にスケジュールの調整はしたのですが、ご多忙の方が多く、当日集まることができたのが6名だったのは残念でしたが、2時間にわたり、いろいろ有意義な話し合いができたと思います。参加のなかったクラスもありましたが、事前に問題点を伺うことはできましたので、現在の講座の問題は一応集約することができたと思います。
     議論の内容は、入門、初級、中級については、現在使用しているテキストの長所、短所、望ましいテキストはどのようなものかについて意見が述べられ、さらに我々の講座に適したテキストはないか、少し時間をかけて探す作業をしようということになりました。読み書きと日本語の会についてもその目的、実際の運営上の問題点、解決策などについて議論がありました。そのほかに、コーヒーブレークへの賛否、組み分けの仕方、クラスの名称など共通的な問題、財団への要望などなど、いろいろな意見が出されました。
     ここに詳細を述べるスペースはありませんが、ご興味のある方は議事録と同日使用しました資料がありますので、現役の講師の方か、事務局の方へお問い合わせいただければご覧いただけます。また、ご質問、ご意見がありましたら歓迎いたします。
     以下はわたしの感想ですが、われわれボランティアで日本語教室の活動をおこなっているわけですが、受講生からすれば、授業料を払って参加しているわけですから、当然それに対する見返りが期待されているわけです。ボランティアであるからという甘えは許されないわけです。とは言え、われわれはプロの日本語教師ではありませんから、プロのテクニックを提供することはできないわけですが、アマチュアなりに誠意をつくして生徒に向き合うことで、受講生に満足してもらえる授業ができるのではないかと思います。「楽しい授業を目指しています」とどなたかがおっしゃっていましたが、財団の教室の基本はそこにあるように思います。「楽しい授業」をするために、やらなくてはならないことはまだ沢山あるようですが、充分に実現可能な目標だと考えております。         (清水 晃)

    国際交流フェア ヨーヨーのお店

    5月10日(土)、国際交流フェアの第1日目にTIVONAの会で例年のようにヨーヨーのお店を出しました。場所は、ノバホール近くの遊歩道上、お隣は外国のアクセサリーを売っているお店、反対側は、韓国のデジュンに出かけたつくば市内の高校生グループの写真展という位置でした。朝からさわやかな天気で、お昼前には、遊歩道はたくさんの人々でにぎわい、TIVONAのお店でも たくさんの子供たちが、カラフルな風船の浮かんだ水槽のまわりにしゃがんで、目を輝かし、コヨリで真剣にヨーヨーつりをしていました。一回100円で多くても3個までということでしたが、そのチャンスをフルに活かして風船3個をゲットした子(お母さん?)もいたようです。お店の仕事としては、コヨリづくり、風船づくり、お水張り、それから、売り子さんなどがありました。後ろでコヨリを作り、風船をふくらまし、ゴムで止めて、それらを水槽にという具合でした。TIVONAの会からは小須賀さん、荒井さん、清水さん、藤岡さん 、川辺さん、小林さん、谷津さん、藤田さん、服部が参加しました。吉波さんも、もちろんのこと、なんと日本語クラスの生徒さんからも、ラジャ(インド)さん、チョウ(中国)さんがお手伝いにきてくれました。みんなでうまく仕事を手分けをしながら、順調に売り上げをのばし、3時になったところで、ヨーヨーのお店の権利を隣の高校生グループに、いさぎよくゆずることにして、終わりとしました。売り上げのほうは、2万円ぐらいでした。
     五月晴れの空の下、小さな子供達がヨーヨーつりに夢中になって楽しんでいるのを見て、このボランティアに参加して、よかったと思いました。                          (服部 敬子)

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    ~ラジャさんの感想(中級1クラス) インド~

    わたしは日本のこどもがだいすきです。ヨーヨーうりはわたしにとっていいきかいでした。それはたくさんの日本のこどもたちとあえたからです。ヨーヨーショップで日本の子供たちとはなしたり、あそんだりしてとてもうれしかったです。

     

    ~チョウさんの感想(中級1クラス) 中国~

    私は去年の三月に日本へきました。今、カピオで日本語や日本文化を勉強します。いままでいろいろな祭りに参加しました。今年の510日つくばの国際交流フェアも行きました。私はカピオの先生たちといっしょにつくばセンターでヨーヨーを売れました。その日はいい天気でした。いろいろのテントはありました。御客様はたくさんいました。先生たちはヨーヨーを作りました。ヨーヨーは水の中にありました。カワベ先生は私に売れる方法を教えてくれました。私たちのテントの前にいつもたくさん子どもたちとおかあさんとおとうさんがいました。ときどき外国からの子どもたちもいました。子どもたちは水の中のヨーヨー釣りしました。子どもたちは可愛いかったです。釣る時真剣でした。ヨーヨーを勝ち取る時とても嬉しそうでした。その日はとてもたのしかったです。子供たちといっしょにいたとき私も若くなったようでした。


    ~新しい仲間の紹介~

     

     

    大橋(おおはし)()()さん

    担当クラス:入門
    出身地:東京都

    職業:学生

     

     はじめまして。前期の1月から日本語教室に参加させていただいております。前回に引き続き、入門コースの担当です。右も左も分からず、毎回バタバタしながら授業に挑んでいます。入門クラスですから、楽しんで日本語に触れ、たくさん話してもらるようなクラスにしたいと考えています。また、先生方からいろいろと勉強させていただきたいと思っています。よろしくお願い致します。

     

    ()(ぼり)紀子(のりこ)さん

    担当クラス:読み書き
    出身地:鹿児島市

    職業:歯科医院勤務

     

    火曜日の読み書きクラスを担当している野堀紀子です。今期で2期目となりました。1期目は、ボランティアをするのも初めて、夕方子供を置いて出掛けるのも初めてだったので とにかく不安で緊張しました。それに比べると、2期目の今は少し落ち着いているかなと思っています。今期の文法のクラスはとにかく熱心な方ばかりで、こちらが刺激をもらっています。教える立場にいるというより、日本語再発見の旅を始めさせてもらった様な気持ちです。今まで何となく使っていた言葉、いいかげんな読みをしていた漢字等が、学習したり質問されたりする事で 自分の中で生き生きと再生されていくのを感じるはとても刺激的で楽しい事です。まだまだ不慣れですし分からない事も多いので、他のクラスのボランティアの方々と連絡を取り合いながら、より良い授業を目指していきたいと思っています。よろしくお願い致します。

     

     

    竹村(たけむら)瑞穂(みずほ)さん

    担当クラス:読み書き
    出身地:茨城県

    職業:学生

     

    私は、2年前アメリカのロサンゼルスに半年ほど住んでいました。その時に地元の方々にはとても親切にしてもらいました。そのような経験があるので、逆に、私も何か人のためになるようなことがしたいなと思っていました。つくば市は、たくさんの外国から来た人々がいます。日本を好きになってもらえるよう、快適につくばで生活ができるよう、少しでもそのお手伝いが出来たらいいなと思っています。そして、一緒に楽しくお勉強したいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

     

     

    藤田(ふじた)()()さん

    担当クラス:中級1
    出身地:名古屋市

    職業:英語講師

    言葉が大好きで色々な言語をかじっているうちに、英語とフランス語に関しては仕事にできるくらいに上達し、事務翻訳等をしておりました。中国語をかじり始めた頃、台湾人である主人と出会い、将来台湾に住んだときに日本語を教えられればと、日本語教師養成講座を受けました。そこで日本語の奥深さにはまってしまいました。現在は英語講師をしながら、CAPIO以外にも自宅等で、グループ・個人で日本語を教えています。

     

     

    長谷川(はせがわ)輝美(てるみ)さん

    担当クラス:中級2

    出身地:茨城県

    職業:アルバイト

     

    長谷川と申します。日本にいる外国の方に、少しでも多く日本人と交流の機会を持っていただいて、日本人・日本の国への理解を深めていただくお手伝いをしたいと思って応募したのですが、自分が自国の言語に対していかに無頓着だったのかを生徒の皆さんに気づかされ、人に教える事の難しさを今、痛感しております。わからないこと、失敗だらけの私ですが、どうぞ今後もよろしくお願いいたします。 

     

     


    「文化庁日本語教育大会」のお知らせ

     

    毎年恒例となっている文化庁主催の「日本語教育大会」が85()及び6日(水)に開催されます。開催についてのご案内がありましたのでお知らせいたします。5日に開催される講演会、パネルディスカッションは、事前申込は必要ありませんが、6日に開催される各分科会への参加は事前に各団体2名以内での申込が必要となっております。参加をご希望の方は、711日(金)までにご希望の分科会を添えて財団までメールまたはお電話にてご連絡ください。また、5日のプログラムに参加される方についても財団で交通費を負担いたしますので(但し6名分まで)、ぜひこの機会に日本語教育を取り巻く現状について知識を深めてみませんか。ご連絡をお待ちしています。

    日時:    8月5日(火)    13:0017:30

    8月6日(水)   10:0017:30

    場所:    昭和女子大学(東京都世田谷区太子堂1-7)

    大会テーマ:   「日本語学習者の支店から日本語教育を考える」

    第二言語としての日本語を学習した人から、実体験に基づく日本語学習方法の工夫や遭遇した障害(つまずき)及びその自己克服法などを紹介していただき、日本語習得における共通的な問題や方策を探る。そして、これらの問題等に対して、言語習得理論、評価法、教授法、音声・音韻論、コミュニケーション教育、異文化心理学等の多様な専門的観点からその要因に関する化学的な分析・考察を試み、これをもとに日本語教育に携わるものが今後留意すべき点や具体的な対応方法等について考える。

    内容:    8月5日(火)    講演会・座談会・パネルディスカッション(詳細下記参照)

       8月6日(水)    シンポジウム・分科会(詳細下記参照)

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    85日(火) 〈全体〉■

    13:00    開会あいさつ   文化庁長官 河合隼雄

    施策説明   文化庁文化部国語課長

    13:15    講演「日本語と私」    講演者:ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

    14:20    第1部 座談会 

    「日本語学習者の視点から日本語教育を考える -私たちの日本語習得奮闘記-」

    司会:野山広(文化庁文化部国語課日本語教育調査官)

    解説者:松本茂(東海大学教授)

    発表者:第二言語としての日本語学習経験者

    〈第一言語が、中国語、ポルトガル語、スペイン語、カンボジア語のスピーカーを迎えて〉

    15:45    第2部 パネルディスカッション

    「日本語学習者の視点から日本語教育を考える -日本語教育に携わる者が留意すべきことは何か-」

    司会:水谷修(名古屋外国語大学学長)

    補助者:野山広(文化庁文化部国語課日本語教育調査官)

    パネリスト:伊東祐郎(東京外国語大学教授)、清ルミ(常葉学園大学教授)、松本茂(東海大学教授)、横溝紳一郎(広島大学助教授)、渡辺文夫(上智大学教授)

    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    86日(水) 〈全体会〉〈日本語教育研究協議会〉

    10:00    地域日本語教育シンポジウム

    「地域におけるネットワークの構築 ~日本語支援のさらなる広がりを目指して~」

    司会:西尾珪子(社団法人国際日本語普及協会理事長)

    パネリスト:秋山博介(実践女子大学助教授)、中和子(ユッカの会事務局長)、渡辺文夫(上智大学教授)

    事例発表者:杉澤経子(財団法人武蔵野市国際交流協会)、春原直美(長野県日本語ネットワーク代表)

    13:15    第1分科会 「教授法の応用について考える」

      講師:横溝紳一郎(広島大学助教授)

    第2分科会     「音声学・音韻論の応用について考える」

      講師:河野俊之(横浜国立大学助教授)

    第3分科会 「心理学・カウンセリング技法を活用したコミュニケーションの在り方について考える―判断留保(エポケー)の実践―」

      講師:渡辺文夫(上智大学教授)

    15:30    第4分科会 「年少者の日本語学習支援について考える-授業のヒント-」

      講師:大蔵守久(財団法人波多野ファミリースクール学務部長

    第5分科会     「生活日本語教育の実践-多様な年齢層への対応-」

      講師:西尾珪子(社団法人国際日本語普及協会理事長)

    第6分科会     「地域日本語教育のための教え方の事例と教材の活用」

      講師:関口明子(社団法人国際日本語普及協会事業部長)

    (吉波 信子)

     

    教材調査のお知らせ

     

    日本語教育関係の教材調査のため7月24日(木)に麹町にある「にほんごの凡人社」を訪問します。日ごろ使っている教材に何かプラスアルファ、また、現在の日本語講座のテキストを再考するためにも、この機会にたくさんの教材に触れてみませんか。財団では、参加される方々の交通費を負担いたします。お時間の許される方は、ぜひご参加ください。参加をご希望の方は、財団までメールまたはお電話にてご連絡ください。(※当日の詳しい集合時間・方法等については、後日ご相談させていただきます。凡人社の滞在時間はおおむね2時間です。)

    (吉波 信子)

    編集後記 梅雨になって、雨降りの日が多いですね。授業で生徒達とお国の梅雨について話し合ってみると、日本の梅雨は独特なもののようです。紫陽花の花を楽しむように、独特な天候も積極的に楽しんではどうでしょう。日本語教室も半分消化しました。ペースもつかめたでしょうし、生徒とのコミュニケーションも活発になったことでしょう。残りの半分も熱意と協力で楽しく過ごしましょう。(か)

     

     

     

     

    TIVONA通信第34号

    TIVONA通信第34号




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    受験のすすめ(奨め、勧め、薦め)

     我が日本語クラスでも、日本語検定試験に関心を持っている受講生が増えたような気がする。先生方の間でも、このことが話題に上るようになっています。私事でありますが、数年前、幾つかの異分野の試験を受験する機会がありました。目的は?頭の体操かも知れない。いやいや、来るべき日に備えて資格を取っておこうと思ってかも知れない。試験というものは、誰もが、なるべく受けたくないといった気持ちを持つと同時に、試験には何ともいえない緊張感があります。

     表題(標題)のとおり漢字は難しい。ワープロを使うようになってから、更に漢字が書けなくなったような気がします。このまま行ったら漢字音痴、文盲もどきになってしまう気がして、数年前、上さんと漢字検定試験を受けた。当然のことながら受験対策とかで関連の問題集を購入して一から始める。漢字をきちんと読んだり書いたり出来るようにと思って始めたものが、いつの間にか試験を通るようにという学習に変わってしまう。主客転倒か?その図書は、書き順、画数などから始まって、読み、書き、類義語などがあり、結構面白かった。

     友人の仕事の関係で「花と緑の文化検定試験」というものを受ける羽目になった。義理受験とでも言うのだろうか。友人は、とにかく試験をすることになったのだから、沢山の人に受験して貰いたい。知人にも紹介して欲しい・・・。第1回目ということもあって、過去問や参考書がない。問題作成委員の顔ぶれを見ながら想像豊かに問題を考える。百科事典で華道の項を読んだりして・・・。問題用紙の一部がカラーであった。これは斬新であった。黒沢明監督の映画「天国と地獄」の煙突から出る煙がピンク色になるところだけカラーになったようなものだ。花と緑の文化と言うだけあって、宇宙キュウリや新撰組の羽織のことなど、なかなか味わいのある問題が多かった。受験者はというと、年輩の受験者が多く、地方からきている人も多かった(試験会場が全国で10カ所ぐらい?)。また、大学高学年や就職浪人の方々も多く見られた。小生の結果は、思ったより悪かった。結果は、合・否ではなく、正解の数によって級が与えられるものです。今も続いているようだ。

     そのほか旅行・地理検定試験というのを受けてみた。これは、某旅行業者が旅行ファンを増やすために仕掛けたもののような気がする。「地理」という名前が付いているので少なからず関心があり受験した。国内版と海外版があり、当然、国際人である(?)小生は、海外版を受けた。これもまた良くできた出題範囲で、気候、文学、スポーツ、国や島、湖の形など、ジグソーパズルのようなものが絡んでいて結構難しい。どちらかというと「旅行」の方に重みが掛かっているような気がした。受験生は、圧倒的に若い人が多かったような気がした。

     小生は、ほかにも幾つか分野の違う試験を体験している。結構、視野が広がったような気がする。自己満足か?一度受験したいと思っているが出来ないのもある。日本語検定試験だ。日本人は受験資格がないのだろうか?問題を見ていると、ほとんどはスラスラと解ける。問題集を見て何を考えるか(考えねばならないか)というと、外国人にとって、どこが分かりづらいのか、ということのようだ。しかし、これはなかなか難しい。ご存じのように、学習者の母国語の形態によって大きく異なるからだ。日本語と同じような文型や漢字を部分的に使っている国の人にとっては、日本語へのアプローチは易しいかも知れない。合格者は、中国、韓国に大きく傾いているようだ。

     このところ、自分自身の試験がなかった。考えてみると、毎日が試験のような気もする。生きることは難しい。「バラ色の人生」というものは、一体どんなものなのだろうか?我が日本語クラスはどんな色なのだろうか?受講生の方々の??色の人生の1ページに日本語講座が残ることを願っています。

    小須賀 洋

     

    「文化庁日本語教育大会」に参加して

     全体会、分科会とも通して、日本語に関わらず、教育学の原点を見た思いがしました。また、この講習会は部屋の外にいる人や椅子に座れない人がいる程多くの人が受け、日本語に携わる人たちの関心の高さに驚きました。

     外国の方が日本語を勉強して、日本語で自分の考えを発表するのを拝見しました。理解しようとする者、理解してもらおうとする者、どちらも努力を惜しまず精進した結果が発表者の姿となっておりました。日本語を学ぶということに目的意識をもち、興味がもてるように配慮し、途中で投げ出さないことが最も重要であるとあらためて認識しました。日本語に携わる者は、もちろん技術的な面ばかりでなく、豊かな人間性をも備え、日本語を知りたいと思う人達と、お互いに影響しあって長い目で成長しあっていくことが必要なのです。

     分科会もそういう意味で、受講者の気持ちを考え、興味が持てるようにするというような講演が多かったように思います。

     この講習会で自分の人間性と技術面とを深く考えさせ、これからの方向性を垣間見た感じがいたしました。時々、自分を振り返り、自分の考えを見つめ直す機会を得ることは大切だと感じ、これからも一人の人間として社会と関わっていきたいものです。                    (福囿 久子)

     

    「日本語ボランティアのための講演会」

    のお知らせ

    「日本語ボランティアのための講演会」を開催します。今回は、先の文化庁日本語教育大会でも取り上げられていた、「ベルボトナル法」について(社)国際日本語普及協会の講師をお招きして開催いたします。日本語会話指導に欠かせない発音指導の事例紹介を含めご講義いただきます。どうぞお気軽にご参加ください。参加をご希望の方は、メール又はお電話にてお申し込みください。

    日時:  平成15年11月22日(土) 午後2時~午後3時30分

    場所:  つくばカピオ 3階 中会議室

    講師:  梶川 明子 先生

    (社団法人 国際日本語普及協会 AJALT所属)

    演題:  「ベルボトナル法 日本語教室で実践する発音指導」~発音指導は難しくない!~

    主催:  (財)つくば都市振興財団・TIVONAの会

    定員:  25名

    参加費:   無料

    ※なお、講演会終了後、連絡会を予定しております。お時間の許される方は、どうぞこちらにもご参加ください。                                              (吉波 信子)


    TIVONAの会 第2回連絡会の報告

     

    ●日時:200396日(土) 10:00-12:00

    ●場所:春日公民館 1F和室

    ●出席者:小須賀、谷津、大橋、宮原、野堀、柳田、福、松井、吉波、清水(記)

    ●議事内容:

    (1)   次期テキストの選定

    1) 候補として挙げられた11種のテキストについてのアンケート結果から、次の3種にしぼり、各々の長短について討議された。回収されたアンケートは9通(ご協力有難うございました)。結果のまとめは添付ファイルの評価結果を参照。

    みんなの日本語初級Ⅰ・Ⅱ(スリーエー)

    入門日本語および発展編(アルク)

    にほんご45じかん・つぎの45じかん(専門教育出版)

    2)    どのテキストであれば使うことができるかどうかについて、出席者による採決(複数挙手あり)をおこなったところ、「にほんご45じかん」9票、「みんなの日本語」 7票、「入門日本語」2票となった。

    3)    さらに「にほんご45じかん」と「みんなの日本語」のどちらかということで、議論が続いたが、結論にはいたらず、最終的な決定は小須賀会長と財団(吉波さん)に一任された。

    (2)   その他の議題

    1) 現行各クラスの授業内容および受講生の組み分け方法について

    これも前回連絡会での議論の続きであるが、資料として現行授業内容の整理および組み分けについての考え方(案)(いずれも清水作成、添付エクセルファイル参照)が出された。前者は現行の授業内容を整理したものであるが、各クラスの目標はどうあるべきかについて若干の議論あり。中級Ⅱクラス終了で、初級レベル(検定3級レベル)が終了できるといいが、目標としてはいいが、実際には難しいなど意見あり。とくに結論はないが、組み分けも含めて、今後議論を続けていく必要がある。

    2) クラスの名称について

    前回あった名称(特に中級)を変更したほうがいいのではないかという議論の続き。10月からの学期については、現行のクラス名称で既に受講生の募集が始まっており、次のチャンスは来年の4月からになる。今年末までに新しいクラス名称についてのアンケートを出して、その後議論することとする。

    3) コーヒーブレークの可否について

    下期も継続することに決定。いい機会であるので、有効活用をはかる。

    4) その他:教室の運営の仕方について、講師のE-メールアドレスを整備したらどうかなどの意       見がでた。

     

     第3回連絡会を11月22日(土)の「日本語ボランティアのための講演会」終了後に行います。ぜひ、ご参加ください。                                            (清水 晃)


    教材調査の報告

    日本語教育関係の教材調査のため7月24日(木)に麹町にある「にほんごの凡人社」を訪問しました。当日は、つくばから小須賀さん、清水さん、谷津さん、福囿さん、藤田さん、野堀さん、財団の大木、吉波。そして、横浜から平野良江さんが現地にお越しになり、久しぶりにお会いすることが出来ました。今回は、第23期で使う教科書選びを念頭に置きながら、皆さん真剣な面持ちで慎重に図書選びをしてくださいました。その結果、財団蔵書の図書からとあわせて以下の11種類の書籍をピックアップしました。第2回連絡会での教科書選びの際にも登場していましたので、すでに手に取られてご覧になった方もいらっしゃると思います。財団蔵書コーナーにございますので、授業にどうぞご利用ください。                                                (吉波 信子)

    みんなの日本語初級Ⅰ・Ⅱ

    スリーエーネットワーク

    入門日本語

    入門日本語 発展編

    アルク

    アルク

    日本語初中級

    スリーエーネットワーク

    にほんご90日 1・2・3

    スリーエーネットワーク

    にほんご 1・2・3 (上)(下)

    アルク

    絵でマスターにほんご 基本文型85

    絵とタスクで学ぶにほんご

    凡人社

    凡人社

    にほんご45じかん

    にほんごつぎの45じかん

    教育専門出版

    教育専門出版

    はじめのいっぽ

    スリーエーネットワーク

    楽しく学べる日本語初級コース

    アルク

    現代日本語初級総合講座

    現代日本語初級総合講座 発展編

    アルク

    アルク

    日本語コミュニケーションゲーム80

    ジャパンタイムズ

     

    第23期日本語講座がスタートしました

     10月1日から第23期日本語講座がスタートしました。今期担当していただく講師の方々と、テキストについてご紹介します。前期から継続の受講生を考慮して、初級と中級2クラスは、従来のものを使用することにしました。テキストについては、今後も検討が必要だと思いますので、使ってみた感想などを連絡会等でお聞きできればと思います。講師の皆さん今期どうぞよろしくお願いいたします。                                               

    クラス

    担当講師名

    テキスト

    入門

    福囿久子さん、宮原美穂さん

    にほんご45じかん

    初級

    川光いつみさん、谷津葆子さん、柴山みゆきさん

    入門日本語

    読み書き

    白田千晶さん、野堀紀子さん、竹村瑞穂さん

    なし

    中級1

    大橋由希さん、渡邊芙裕美さん

    にほんごつぎの45じかん

    中級2

    内緒菜穂子さん、藤田美佐さん

    みんなの日本語初級Ⅱ

    日本語の会

    清水晃さん、柳田直美さん

    なし

    <?xml:namespace prefix = v ns = "urn:schemas-microsoft-com:vml" >編集後記 

    朝晩、急に寒くなってきましたね。異常気象で例年の9月とは違っていましたが、さしもの暑さも彼岸まででした。空の色にも、雲の形にも、風の冷たさにも、道端に咲いている花にも秋を感じます。秋ですね。スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋・・・。あなたの秋はどんな秋ですか。「日本語の勉強」を加えて、今年は日本語の勉強の秋を楽しみませんか。後期の講座も始まったようで先生も生徒の皆さんも、楽しくがんばってください。(か)

    (吉波 信子)


    TIVONA通信第35号

    TIVONA通信第35号




    <?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" > 

    「とか」が気になって

    ―観察、認識、疑問、解決策―

     

     ずっと以前、「から」という言葉が気になっていたことがある。いつの頃からか店で買い物をすると「1,000円からお預かりします。」と店員さんに言われることが多くなって、なぜ、「から」なの?と疑問を抱いていて、たまたま読みかけていた本に「1,000円から代金としてお預かりします。」と出ていて気持ちがスーッとなったのを覚えています。今回の「とか」は、「○○さんは、ゴルフとかはしますか?」のとかです。黙っていると、「ゴルフとかテニスとか水泳とか・・・・・・。」と、ずっと続いてしまいます。そこで考えました。「ゴルフとかいう(高価なor野暮ったいorバカらしい、、、、スポーツを)しますか」と言いたいのかも知れない。(高価なor野暮ったいorバカらしい、、、、スポーツを)という部分が省略されているのではないか?したがって、難しい単語や問題には使えないのでは?初めて耳にするような難解な単語を「△△とか▲▲とか、これで良いのでしょうか?」と問われても、イメージが湧かなければ応えようがありません。国語辞典を調べてみました。格助詞「と」に係助詞「か」が付いて一語化したもの、と書いてありました。このように、気になることを考えたり調べたりすると、結構時間が掛かってしまいます。

     1月の終わりに、例年開催されている「外国人によるスピーチコンテスト」を聴きに行きました。詳細は、ご一緒しました清水さんが報告をされると思いますので、それには触れずに、気になったことを自分なりに整理してみます。審査員は、小さなリボンを付けることになっています。どこに付けるでしょうか?どこに付けて下さいとは指示がありませんが、ほとんどの人は、左胸か左腰に付けています。稀に、右側のどこかに付けている人がいますが、真ん中に付けている人は見かけません。そこで考えてみました。8,9割の人が右利きで、右側に付けると腕に触れてしまうから。又は、右利きなので右側に付けるのが難しいから。みんなが左側に付けているから。実は、左側に付けていることはどうでも良いことであって、小生が言いたいことは、客観的な事実をまず知って、それから、「なぜだろう?」、「こうではないか。」と言う過程を踏んで欲しいということです。コンテスト準備室で、もう一つ観察をしていました。ボランティア審査員は、圧倒的に女性が多いということです。逆に、若い男性が一人もいませんでした。ボランティア講師の空白域は、若い男性ということになりそうです。取りあえず、事実を認識するところまで到達しました。次のステップ、「なぜだろう?」とその解決策「どうすればよいのだろう。」についてどなたか引き継いでください。

    小須賀 洋


    「日本語ボランティアのための講演会」

    のお知らせ

    来る3月27日(土)に「日本語ボランティアのための講演会」を開催します。今回は、私共財団の「日本語講座」でも第23期から使用している「にほんご45じかん」に関連して、出版社を通じて講師をお願いしましたところ、著者の先生方に講義にお越しいただけることになりました。

    初級教育に必要な指導ポイントを、実際にテキストを使って指導事例紹介をまじえながらご講義いただきます。どうぞお気軽にご参加ください。参加をご希望の方は、お早めにメール又はお電話にてお申し込みください。

    日時:  平成16年3月27日(土) 午後2時~午後

    場所:  つくばカピオ 3階 中会議室

    講師:  沢村三恵子先生 下田伸子先生

       沢村先生、下田先生は、「にほんご45じかん」の著者で、YMCA英語専門学校日本語科   及びその他の日本語教育機関で日本語教育に携わっておられます

    演題:  「初級指導のポイント」~初級テキスト『にほんご45じかん』を使って~

    主催:  (財)つくば都市振興財団・TIVONAの会

    定員:  30

    参加費:   無料

    ※なお、講演会終了後、連絡会を予定しております。お時間の許される方は、どうぞこちらにもご参加ください。     (吉波 信子)

                                                  

    「日本の家庭料理教室」開催のお知らせ

    昨年12月20日(土)に春日公民館にて、受講生を対象とした「日本の家庭料理」を開催いたしました。ボランティア講師の松井先生にご指導をお願いし、お正月のおもてなし料理「おせち」作りを行いました。参加した生徒さんたちは、料理の盛り付け方や、色合い、食べ物の意味など大変興味深い様子でした。さてこのたび、今年度2回目の受講生向け「日本の家庭料理教室」を開催します。今回は、前回開催時に要望の多かったお弁当作りを行います。後ほど、生徒さんたちへのご案内チラシを配布いたしますので、各クラスにてご案内よろしくお願いいたします。

    日時:  平成16年3月13日(土) 午前10時~午後

    場所:  春日公民館 調理室

    講師:  松井友子先生

    内容:    日本の家庭料理~お弁当作り~

    主催:  (財)つくば都市振興財団・TIVONAの会

    定員:  25

    参加費:   300円

          <?xml:namespace prefix = v ns = "urn:schemas-microsoft-com:vml" >      (吉波 信子)

    「ベルボトナル法」梶川明子先生 講演会の報告

     平成15年11月22日(土)につくばカピオにおいて、ベルボトナル法という考え方に基づく発音指導方法について、社団法人国際日本語普及協会AJALTの梶川明子先生の講演会を行いました。当日は、TIVONAの会及び一般の参加者をあわせ25名の方が参加しました。

     まず、発音指導は難しいかどうかについて検証するために、日本人が英語を聞き取る過程についてのビデオを見ながら先生の講義が進められた。大人になってからの音声・発音の習得には、幼児期の習得と比べると音声パターンを脳に作る努力が必要であり、そのための努力をあきらめないこと、努力しなければせっかく形成された音声パターンは消滅してしまうとのことだった。

     発音指導では、出身国によって、発音の誤りの原因や特徴も異なることから、音の特性を把握し、学習者の発音の誤りの原因をみつけ、その原因に応じた発音指導を行えば、徐々に音が正しく形成されるようになるとのことだった。そこで先生は、これまでの日本語指導経験を交え、国別発音の特徴、また事例として音の訂正方法を手の動作を使って示す方法を指導してくださいました。発音指導は、どの学習プロセスにおいても可能であるということ、また最も大切なことは学習者の気持ちで、どのように励まし、勇気づけていくかがポイントであるとのことだった。

     この指導方法を実際に教室で実践するには、教師の側に相当の勇気と努力が必要なのだと感じました。極めて短い講義時間でしたが、新たな指導方法について知ることができ刺激になりました。

    (吉波 信子)

                                                  

    スピーチコンテストに審査委員として参加して

     1月31日に水戸の県民文化センターで行われた「外国人による日本語スピーチコンテスト」に、ボランティア審査委員として小須賀会長と二人で参加した。内容について簡単にご報告申し上げる。

     主催は茨城県国際交流協会で、今年は第13回になる。県内には約5万人の外国人が滞在しているそうであるが、今回のコンテストには18ヶ国、42名からの応募があり、原稿およびテープによる審査を経て、12ヶ国、15名が当日舞台の上で、スピーチを競った。在日期間6ヶ月から21年、留学生、技術研修生、主婦、会社員、教師など、バラエティーに富んだ参加者が各5分間のスピーチを行い、最後に表彰が行われた。

     最優秀となったのはモンゴルのバヤルツェツェクさん(茨城大学留学生、在日10ヶ月の女性)の「日本に来て初めて知ったモンゴルのこと」と題したスピーチで、外国に出て自分の国を見たときに何を感じ、どう見直したかをまとめたものであったが、内容的にも、日本語としても立派なスピーチであり、県知事賞は異論のないところのようであった。実際にスピーチを聞いて、内容がよく整理されており、語りかけるような話し方は説得力のあるスピーチになっていると感じた。在日期間の長短は評価には反映されないが、一般的に、在日期間の短い人の方が、日本語という点では不利かもしれないが、日本人にとって新鮮な見方・考え方を提供していたように思われる。

     優秀なスピーチの条件は、内容的に聴衆に訴えるものがあることと日本語を含めたスピーチの技術であろうが、我々の教室の受講生でも決して届かないレベルのものではない。日常の教室活動では、話をまとめてスピーチを仕上げるまでの指導をするような機会はなかなか得られないが、コンテストに参加することにより参加者としても指導する側としてもいい経験をすることが出来ると思われる。次の機会には我々の教室も積極的に取り組めないものだろうか。

     なお、2月29日に茨城放送で当日の録音が放送されるそうなので、ご興味のある方はお聞きください。        (清水 晃)


    第24期日本語講座について

     4月から第24期日本語講座がスタートします。ご参加いただけるかどうかについてのアンケートは別途郵送にて送付させていただきますので、ご検討の上、ご回答いただければと思います。

     また懸案となっておりましたクラスの名称ですが、先日メールにてご意見を頂戴し、以下のようになりましたのでご報告いたします。また、授業の開催日ですが、これまで、火曜日・水曜日に開催してまいりましたが、水曜日のクラスについては、3階の会議室で3室押さえることが他の団体の予約状況との兼ね合いで難しく、3階3室を財団で抑えることが可能な木曜日に日程を移動いたしました。一昨年度から、ティータイムを設けてまいりましたが、水曜日のクラスについては、教室の場所が、3階と4階に分かれてしまうことから、生徒さん、先生方同士の交流がなかなか取りにくいなどの問題点がありました。こういったことから、第24期から火曜日と木曜日の開催とさせていただくことにしました。ティータイムは、これまでどおり、教室の1室(中会議室)内に設けさせていただきますので、どうぞご利用ください。

     テキストについては、前期スタートの際に検討を重ねた結果、してしばらくの間は、「にほんご45じかん」を使用していくことになりました。

    (吉波 信子)

    曜日

    クラスの名称(新)

    クラスの名称(旧)

    テキスト(案)

    クラスの場所

    火曜日

    日本語1

    入門

    にほんご45じかん

    小会議室1

    日本語2

    初級

    小会議室2

    読み書き

    読み書き

    なし

    中会議室

    木曜日

    日本語3

    中級1

    にほんごつぎの45じかん

    小会議室1

    日本語4

    中級2

    小会議室2

    日本語の会

    日本語の会

    なし

    中会議室

     

    忘年会の報告

     昨年12月にTIVONAの会、忘年会を居酒屋大漁丸にて、午後6時より開催いたしました。今回は、つくばを離れご実家のある広島市に戻られることになった難波順子さんの送別会を兼ねた開催ということで、久しぶりに懐かしい顔ぶれが揃いました。難波さんは、二の宮公民館で財団の日本語講座を開催していた頃から、ボランティア講師として参加して以来、たくさんの生徒さんを指導してこられました。懐かしい思い出ばかりです。ますますのご活躍をお祈りしております。

    (小須賀 洋 ・ 吉波 信子)

    編集後記 

     暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続きそうです。寒いのは,ちょっと苦手ですけど、でも、冬には冬の良さがありますよ。このところ、日本映画の世界では「たそがれ」と言う言葉が俄然、脚光を浴びていますね。今時分のたそがれは本当に素敵です。良く晴れた日には赤い夕日に富士山の影が見えることもあるし、細く光っている三日月と一緒に金星が見えたりすると、寒さなんて忘れて見とれてしまいます。今しか楽しめない行事も目白押しです。寒さなんかに負けないで冬を楽しみましょう。(か)